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[報告] 2022年7月 川崎支部例会

テーマ:マーケティングにおける“不易と流行” ~ モノづくりがモノを言う ~
開催日:2022年7月26日(火)
報告者:株式会社小川組 代表取締役会長 小川祐司氏
会場:川崎市産業振興会館 & Zoom(オンライン)
参加者:38名
株式会社小川組 代表取締役会長 小川祐司氏

川崎支部7月例会では、川崎では建設会社の老舗、株式会社小川組の小川会長より「マーケティングにおける“不易と流行”」というテーマでご報告を戴きました。株式会社小川組は前述の通り、あと数年で創業100周年を迎える企業であり、この社歴の長さこそが、本テーマである不易流行の積み重ねである事を物語っております。

報告内容でありますが、先ずは小川会長自身が元自衛隊員の経歴を持ち、そして、50才手前で会長職となった理由など小川会長ご自身の話から始まります。
同族経営の多い中小企業では事業承継を考えると非常に悩ましい苦労をなされていた事を聞くことが出来ました。

本題である不易と流行でありますが、株式会社小川組では、“For the smile” 全てのお客様の笑顔の為にという考えの基に、「モノを言わない建物でモノを言う物造り」を「不易」として掲げ、いかにお客様のニーズや流行を物造りに活かしていくか、産学交流委員として学生との講話を持つことの大切さ、社員教育における成長できるシステム作り、協力業者との信頼関係の確立など多々の努力の積み重ねが、モノを言う物造りに活かされている事が感じられます。

建築事例としても、イタリア高級外車が並ぶガレージ付き賃貸マンションや、アレルギーを誘発する化学物質を限りなく排除した賃貸マンションなど、そして、某実業団の女子陸上競技部寮の建替え工事の事例においては、当該チームは下位チームから上位チームへ、翌年以降は2連覇を達成する成績を収め、まさに小川組としても、モノづくりでモノを言う結果を出すことが出来ました。

しかしながら、小川組にも、人材不足、資材の高騰、週休二日制への対応と多々なる課題が差し迫っており、対応する努力は当然の事ながら、目指すべき上司となる方との出会いを切欠に運を味方にする努力もなさっているという事でした。

2022年7月 川崎支部例会

ここで小川さんが話していた運が良い人の傾向を紹介させて戴くと、「いつも笑顔」 「柔軟性がある」 「即断即決行動」 「ここに執着しない」 「不平不満を言わない」 「感謝の言葉をよく使う」 「根拠のない自信を持っている」 「周りの人を大切にしている」 「自分は常に運が良いと思っている」 という事だそうです。

2022年7月 川崎支部例会

不易と流行は一見は反する意味の様に受け取れますが、流行というニーズの変化や企業に課せられた課題に対応し、変化し続ける事が、不易へと繋がり、その継続があってこそ企業の存在価値への確立に繋がる事、そして、その継続のためには理念や信条といた考え方が必要であるという考えさせられた例会となりました。

(文責:株式会社奥原商事 常務取締役 奥原 誠太郎)