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神奈川県中小企業家同友会
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[報告] 2022年9月 横浜中央支部例会

テーマ:社員はもっとも信頼できるパートナー♪共に育つために私たちが実践していること
開催日:2022年9月22日(木)
報告者:㈲マス・クリエイターズ 代表取締役 中林正幸氏
報告者:トランクトラスト㈱ 代表取締役 武藤直子氏
会場:神奈川中小企業センター & Zoom(オンライン)
参加者:30名
㈲マス・クリエイターズ 代表取締役 中林正幸氏

中林氏の会社は今年で35期目。奥様との出会いは40年前になります。出会った当初から、カメラマンと編集者というクリエイター同士、お互いの仕事を尊重しながら、更にお互いのスキル、知識を教え合う関係でした。お互いに「いいものを作りたい」という想いでクリエイティブな関係を築いてこられました。その関係は結婚後も変わりません。

バブル崩壊、デジタル化の波、リーマンショックというピンチや、フォトスタジオの開業、同友会への入会、広報委員としての活動などの転機で中林氏が悩んだ時、いつも背中を押してくれたのはパートナーである奥様でした。

更に力となってくれたのが、パートさん。もともとクリエイターではなかったパートさんにもピンチを乗り切るために修正作業等の業務を少しずつお願いしているうちに、すっかりクリエイターに。今ではパートさんも含め、お互いがクリエイティブな関係になっています。

 「お客さんに喜んでもらえるものを作る!」という想いで共に育っている背景には、女性だからこその視点や作業を尊重にしながらお互いをクリエイターとしてリスペクトしていること、そして常に会話をして密なコミュニケーションを大切にするという中林氏の日々の実践がありました。

トランクトラスト㈱ 代表取締役 武藤直子氏

 武藤氏は会社設立3年目でご自身の妊娠。この時点で社員はゼロ。初めての雇用。ここから武藤氏の「任せる」がスタートします。

産休中は1日に何度も会社に電話を入れ、週1回は会社に顔を出す日々。しかし出産後は子育てに必死で不安も忘れる日々。3ヶ月で復帰するつもりが保育園に入れず5ヶ月で復帰。この経験が「希望する人が産休育休をしっかりとれる体制を作ろう」という行動にもつながったそうです。

任せるようになり事業も拡大。社員数も増加。しかし苛立ちも増え、できないと「何で?」と思うことも。社員との溝が深まり離職が続きます。悩んだ武藤氏は先輩経営者に相談。「自分でやったら100点だけど、60点の人が3人いてくれたら180点だよ」とアドバイスをもらい、そこから「何で?」が減り社員への感謝の気持ちが大きくなります。

それでも現場と経営者との距離が埋まらないことも。そんなとき同友会の例会で一緒のグループになった田中代表理事から「『任せる』と『放置』は違う。システムとガバナンスが大事」という助言をもらいます。早速それを実践するべく社員を2名雇用し、体制づくりに現在進行形取り組んでいます。

「失敗はチャレンジした証」と捉え、常に楽しむマインドでいるという武藤氏。子育てでの学びまでも社員教育にも活かし、社員と共に育ち続けています。

2022年9月 横浜中央支部例会

(文責 ㈱サクセスフルエイジングサポート 金原 嘉子)