奥岡さんは、島根県の過疎地で育ち、自然の中で想像力豊かに幼少期を過ごした経験から0から考えて行動する事が当たり前になり、学生時代、社会人と自身の考えを行動に繋げてこられました。そして、社会人ではエンジニアとして経験を積み、一つの縁で現会社の創業経営陣である当時の専務と出会い一緒に会社を作っていくきっかけとなりました。
その後、右腕、左腕として支えていくわけですが、経営陣が夫婦でやられており、社長が専務の奥様といった形で経営を二人でやられているスタイルでした。社長が経理、専務が営業、実務を見る形でそこを支えていたのが奥岡さんとなります。夫婦での経営については良い面も悪い面もあり、その状況を真摯に受け止めより良い形で会社が進む為に考え、その時は経営側という意識はなかったが、自身が出来る事は何でもやられていたそうです。
その経験が現在に活きていると奥岡さんは仰っていました。以前専務から次の代表は報告者だねと言われていたが、そんな事も忘れていた頃、突然専務が病気で他界し、その時が急にやってきました。その後社長は会社を手放す決断をするもこれを機に奥岡さんが引き継ぐ事になりましたが、お金もなく、社員がどれだけ残るか不安の中、現在の会社を引き継ぐ事になりました。しかし、No.2として経験してきた事が自信となり、また元々いる社員もほぼ、そのまま残りほとんど影響なく事業を進められました。もちろん引き継いだ後、経営については多くの苦労がありました。
そこは事業計画を立て、目標を掲げる事で事業を進め、経営については日々学びながら会社も成長されています。報告の中ではすごく苦労されているにもかかわらず、何となく運と縁に助けられここまで来られたとありましたが、そこから見えたNo.2からNo.1となられた経験と奥岡さんの人柄が一番の成功のポイントだと考えられます。
最後に奥岡さんからは高い目標を持ち続け組織を上手く進めるのではなく相手の事を深く考え事業を進めて行くと終始内に秘めた思いと人柄を感じさせられる報告でした。
グループ討論では「組織づくりの為に何をしていますか?」をテーマに実施しました。
コミュニケーションの重要性や組織を上手に機能させる為に信頼が大事であるなど、報告内容を聞いた上で感じとられた内容の発表が多く感じられ、グループ討論の中でも活発な意見交換がなされたと感じました。
私個人としての気づきは、「ブレない気持ち」「相手の気持ち」「自ら動ける組織」この3つの学びを今後の経営、組織づくりに活かしていきたいと思います。
この報告をどう捉え、経営や組織作りに活かすかは各社各様だと思いますが、大きなきっかけや学びがあったと確信しております。
(文責:㈱清水原コーポレーション 山口友彦)