テーマ:技術屋から不動産屋へ、加齢なる(?)転身!

  • 報告者:株式会社イークリード 山本満博氏
  • 開催日:2019年6月21日(金)
  • 会 場:麻生市民館
  • 参加者数:40名

写真:株式会社イークリード 山本満博氏

 報告は、山本さんの幼少期から今までの幸福度グラフが提示され、それを元に進められた。

 山本さんは、父親の職業柄、転勤が多い家に育ったそうだ。そのため、転校した直後にまた転校という事もあったという。
そんな事から、学校では常によそから来たと言う立場で、転校先での、人を見てすぐにどういう人か判断するという立ち振る舞いが身についたという。
そして、それがのちに起業するきっかけにも影響しているそうだ。

 大学卒業後NECに就職。その頃、世の中はバブル時代で、NECは半導体で世界一になったという話だ。
この時代は前出の幸福度グラフで一番の幸福指数を指しているのも当然である。しかし、バブルがはじけた後の時代、管理職としてカーオーディオ用のシステムの責任者となるも全く動かない。
また、はなから赤字だとわかっている製品を作らねばならない立場になるなど、波乱に満ちた時代を過ごしたという。さらにその後も山本さんが携わっていた半導体事業はNECとは別の会社に引き継がれ、やがてその会社も去る時が来たそうだ。

 自分がどんな仕事をしたいのか真剣に考えた山本さんは、「お客さんの喜ぶ顔が見られる仕事がいい」という結論に辿り着き、それが実現できそうな「不動産屋」の仕事に巡り合った。

 そこでの仕事は、幹部にもなり順調に進んでいたが、社員を大事にしない会社に苦言を呈したところあっさり降格。起業するきっかけになったそうだ。

 「お客さんの喜ぶ顔が見られる仕事」をするためにやっていた仕事だから、当然働く人も喜ぶ職場でなければならないというのが山本さんの考えだろう。
幼少期から人をよく見てどんな人か、教室での立ち位置はどこか、影響力はあるのかなど判断していたと思う。
それは、計算していたと言う部分もなくはないと思うが、結果的に人がどうしたら喜ぶか、嫌な思いはしていないかなどを判断する人に成長して行ったのではないかと思う。
そこが、山本さんの人に対しても思いやりが強い部分なのだろう。
この、人をよく見て理解し、と言う部分は、この日のグループ討論のテーマ自社にとって「マーケティングとは?」にもつながっている。
ここで言うマーケティングとは、一般的な意味ではなく、「相手を理解し、課題を明確にし、解決策を提案すること」だ。

写真:株式会社イークリード 山本満博氏

 報告は最後に、たま田園支部の分会で行っている「事業計画書」を元に現在から未来への話に進んだ。事業計画を作ることで、課題と解決法、そして未来の進むべき方向が明確に浮き上がってくるというものだ。この事業計画は私も作っているので、その効果はよく理解している。

感想

 山本さんの報告は、時間軸のグラフを使い、自身の過去そして人柄までわかりやすく伝えてくれて、大変面白いものとなっていました。
また、起業に至る経緯や自分にとっての仕事とは何か考えたくだりは、経営理念そのものであり、事業をしている人間は常に考えなければならないことでもあります。
そこから事業計画書作成、そして未来の方向性を考えるなど、わずか数年でここまで進めてきた山本さんから学ぶことは多いと再認識しました。

(文責:(有)デザインスペースマジック 佐藤慎治)

写真:神奈川同友会 2019年6月 たま田園支部例会