テーマ:「当事者と共に考える経営」
~互いの自己開示こそ“多様な働き方”への王道~

  • 報告者:一色宏治氏 他2名
  • 開催日:2019年8月31日(土)
  • 会 場:神奈川県産業振興センター
  • 参加者数:120名

写真:2019年8月ダイバーシティ委員会の例会 田中博士ダイバーシティ委員長

ダイバーシティ委員会では、当事者団体とコラボレーションして、発達障害当事者が自分自身の困っていること、サポートしてほしいこと、貢献できることについてプレゼンテーションを行う「自分プレゼンテーション」を企画開催しました。

経営者50名、当事者50名、計100名を動員目標として集客活動を行なったところ、いずれも目標をクリア。当日は発達障害当事者3名の発表者に加え、聴講者120名を超える例会になり、経営者サイドの“発達障害”に対する関心の高さ、当事者サイドの“経営者との対話”に対する期待の高さがうかがえました。

発表者の一人、一色氏が紹介してくれた発達障害の特性は、誰もが「自分にもそういう傾向があるよな」と思えることばかりで、「その特性によって本人が困っている、もしくは周囲の困り感が顕著であれば、それは発達障害である」という解説は極めて理解納得がしやすく、多くの方が大きく頷きながら聞き入っていました。
また、3人によるプレゼンテーション後のグループ討議では、「私は自分の凸凹を発表者のように開示できない。あそこまで開き直れない」と涙する当事者の姿もありましたが、彼らの話に耳を傾け、真摯に受けとめる周囲の姿勢に安堵されたのか、例会終了後は、とても清々しい表情で会場を後にする姿が印象的でした。

写真:2019年8月ダイバーシティ委員会の例会の様子

当日、耳の不自由な方が参加されたため、ダイバーシティ委員会のメンバーがサポートに入り、UDトークというアプリを使って、発達障害当事者の発表(音声情報)を文字情報に転換する試みを行いましたが、うまく転換されず、描いたような情報保障ができませんでした。

本件に関して、ご本人は「どれだけパーフェクトに情報を保障できたか?よりも、周囲の方たちが情報保障に協力しようという気持ちが伝わってくることの方が大事。それを感じられたので嬉しかった」と語っていたそうです。

このエピソードを聞いて、障害特性に理解しているか否かが問題なのではなく、相手のことを理解しようとする気持ちや姿勢が何より大切であるし、サポートがうまくいかなかったとしても、それを許す寛容さがお互いのよりよい関係づくりにつながると感じました。

(文責:一般社団法人働くしあわせプロジェクト 代表理事 石田和之)

写真:2019年8月ダイバーシティ委員会の例会の様子