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神奈川県中小企業家同友会
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[報告] 2020年7月 相模原支部 例会

テーマ:
開催日:2020年7月29日(水)
報告者:MINATO㈱ 代表取締役 坂巻健一郎氏
会場:ぽっぽ町田 &Zoom(オンライン)
参加者:30名
MINATO㈱ 代表取締役 坂巻健一郎氏

発表は新型コロナウイルスの蔓延開始から、緊急事態宣言を経て現在に至るまでの坂巻氏の代表としての考え方、行動の変化について時系列で振り返りから話が始まりました。
当初はあまり緊張感を感じていなかった坂巻氏も緊急事態宣言の発令を気に一気に社内体制を変更し社員は在宅ワークにさせ、お客様への訪問も禁止するなどの強いリーダーシップを発揮。
更に、そのような状況下でも以前からの予定通りM&Aを行ったそうです。この時に坂巻氏は出来るだけ正確な情報収集と分析をして次の一手を考えていたそうです。結果、M&Aから2か月で初決算を迎えるもいきなり黒字という結果を達成されました。

この話から私は3つの学びがありました。
まずは、代表者は会社の状態を「社会のせい」「周りのせい」にしていてはいけないということです。
会社を経営していれば、不測の事態は常に起こりうることであり、それらに備えをしておくのは経営者の務めだと改めて実感しました。
そしてもう1つは、会社も個人も未来を見据えて計画的行動(PDCA)を継続しなければならないということです。
普段から計画的行動を行うことが習慣化されていれば、途中で計画通りに物事が運ばなくても軌道修正は容易にできる能力はその会社に備わっているということになると思います。
当社もこれからより一層計画的行動を意識し、会社としても社員個人としても習慣化できるようにしようと思います。

以上のように備えをして計画的行動を行っていれば、「ピンチはチャンスに変えられるのだ」という事が3つ目の学びです。
多くの企業は不測の事態発生時には、停滞してしまいがちです。
でも、周りが停滞している時に、自社は前進でき(または前進する準備ができ)れば通常時以上の成果を出すことも可能なのではないでしょうか。
そしてチャンスに気付く為には、社員やお客様を心から思いやり、その人たちが必要としているものを提供していく意識が必要だと思いました。

最後に、坂巻氏からのメッセージに「命を最優先しよう」というお話がありました。
代表者は自身の責任を重く受け止め「自分の命をお金に換えてでも会社を守ろう」と考えてしまう場合があります。
でも、会社は命を投げ捨ててまで守るものではないと私は強く思います。
それよりも、日ごろから計画的に行動して、その結果もうダメだという状態になってしまったら、早めの勇気ある撤退も1つの選択肢であるとさえ思いました。

(文責 大和興産㈱ 大貫真嗣)