テーマ:波乱万丈な女社長の逆転劇
~変化を受け入れたものが生き残れる~

  • 報告者:株式会社スタックス 代表取締役会長 星野妃世子氏
  • 開催日:2021年6月16日(水)
  • 会 場:神奈川中小企業センター &Zoom(オンライン)

株式会社スタックス 代表取締役会長 星野妃世子氏

星野妃世子氏は昨年㈱スタックスの代表取締役社長から、息子佳史氏へと事業継承を終えて、現在会長として社長をサポートしながら今まで胸中に秘めてやりたかった事に取り組み始めている。
現在、川崎市に本社を構え、勝浦工場と新潟十日町工場と2つの工場を運営しており、価格競争に巻き込まれない盤石な体制の会社へと導いたのは妃世子氏の功績といえよう。

株式会社スタックス 代表取締役会長 星野妃世子氏

ここまでの道のりは平坦ではなかった。祖父が創業、2代目の父が現在の精密板金加工の㈱スタックスの礎を築いた。そして3代目社長となる予定だった夫が急逝、急遽妃世子氏が会社の経営幹部となりしばらくして2代目の父から社長を受け継いだ。
丁度長年付合いのあるメインの顧客から採算の取れない仕事を要求され値下げに応じて取引を続ければ会社はこの先益々苦しくなる、どうしたらよいか、当時社長だった父と共に悩むが父は値下げに応じないことを決断する。しかし即刻先方から取引停止の通告が来て、会社は売上が激減し危機的な状況になってしまう。

妃世子氏が社長を受け継いだのはそんな時であった。そこから妃世子氏の会社の立て直しが始まる。

2021年6月横浜中央支部例会

まずは人員削減に取り組むが先が見えない状況で一緒に苦労をかってでてくれる社員にだけ残ってもらうというつらい仕事が待っていた。
そんな時期に同友会に入会しすぐに経営指針を受け自社を見据えたことは沢山の課題をかかえた妃世子氏の気持ちを前に向け、新しい取り組みへの後押しとなった。変化を受け入れこれからの時代は大量生産ではなく多品種小ロット生産、スタックスの技術力を生かした個々の顧客ニーズに合わせた営業をしていこうと決意、自ら社員を伴って積極的に営業活動を始める。同友会や他の会合での出会いも大きかった。

2021年6月横浜中央支部例会

行政とのパイプができて、知的財産マッチングにより念願の自社ブランドの製品ができたり、現在の新潟工場の話がきたりと人脈の大切さもより一層実感している。沢山の示唆に富んだ内容で改めて妃世子氏の経営者としての度量の大きさに触れた報告会でした。

(文責 (有)匣 重田葉子)