今回の例会は、新型コロナウィルスの感染防止対策として、3密を防ぐ為に少人数での分散会場形式で、各会場にてオンライン会議システム「Zoom」を使用して開催されました。
報告者の佐藤慎治氏は、多摩会場のSUN FARMERS CAFÉにて登壇し、そこから各会場へ映像が配信されました。
座長を務めた株式会社イークリード代表の山本満博氏は、対談形式による巧みな進行で、佐藤氏の大手広告代理店下請け時代の苦労話から、デザイナー魂を柱として、視点を地域へ向けて新たな顧客を掴んでいったお話まで、マジックのように引き出してくれました。
その後、「経営者として大切にしていること、継続していることは何ですか??」というテーマでグループ討論に入り、メンバー達からは、「社員とのコミュニケーション」、「地域密着」、「心の声を聞く」、「自分に嘘をつかない」、「地元、あるいは自宅で働ける環境づくり」、「川崎市(行政)との連携」などが挙げられました。
これからの企業に求められているのは、3つのDXのうちのどれかをデジタル化し、自社の取り扱い製品をITと連携させることで新たな市場の開拓とサービスの提供をしていくことであり、それには、ゼロから生み出す力ではなく掛け合わせる柔軟な創造力が不可欠だということでした。
そのために、小林さんの会社では、ピラミッド型の会社組織(役職制)を廃止し、フラットなプロジェクト単位の組織作りを行いました。
これにより、従来であれば中間管理職の決裁が下りずに日の目を見ることがなかったような柔軟な発想が共有されるようになったそうです。
「あなたの会社がITとくっついたら何が出来ますか?」というテーマでグループ討論を行いましたが、自社のサービスがDXできるのか半信半疑で出席した参加者も、討論の過程でDXできる項目がたくさんあることに気づき、大いに盛り上がっていました。
いまから約6600万年前に恐竜が絶滅し、我々の祖先である哺乳類が生き残ったのは、最も強かったわけでも賢かったわけでもなく、環境の変化に対応できたからだと言われています(恐竜の絶滅時期も含めて諸説ありますが)。
デジタルやITの分野に限らず、変化や変革を受け止めて柔軟に対応できるようにする意識を日頃から持たなければならないと気付かされた例会でした。
(文責:湘南中央法律事務所 代表弁護士 長田 誠)