奥本社長は昔から物づくりが好きで、学生時代の時からお父様の溶接関係の仕事を手伝っていたこともあり、自然と体が覚えていった生活を送られていた。
少しだけ手伝うつもりが、学生当時から通常働くような業務時間で働かされた。
バイクに大変興味を持ち、乗り回したり、改造したりなど、本当に機械いじりが好きだった。
溶接工として一生飯を食っていけるだけの技術を身に着けて身内ではなく外部で生きていくつもりで決意していたが、一転してお父様の会社の経営状態がかなり厳しい実態を知り、自分で判断し、父と母の家業を手伝うことを新たに決意された。
お父様と経営の考え方でうまくかみ合わず、お母様は経理で大変な思いをされて、そんな中でお母様が病気で倒れて戻らぬ人となってしまった。元々はお母様を仕事面から助けようと家業に入った動機であったが、亡くなられてしまったことで奥本社長の心に大きな穴が開いてしまった。
自分は何のために、今ここで働いているのであろうか?また、あらたに考える日々が続いた。
苦しんで考えた末、自分の為ではなく、”家族のため”に、幸せになるためにがんばろうと改めて決意された。
特に奥様の障害についてなど、もっと世の中で認知され、平等に働ける環境にしてあげたい!と旗をふり、奥様が安心して働くことができる環境を作ってあげたいと今現在、奮闘している日々を送られております。
学んだこととしましては、様々な方に出会うことで、そこからいろいろな展開が生まれるのであるな。と改めて感じました。
やはり経営者は特に、ありきたり日々をこなすだけではなく、外に出て、同業種、異業種の方含めて人脈を多く作る必要性を感じました。
また、そういった人脈つくりの中で新たな展開を模索したり、地域に貢献する活動に繋がったりなど企業の発展に繋がるのではと学びました。
実践していきたいと思ったことは、自分が働いている意義や目的など、改めて見直しさせられました。
今の仕事の延長に何があるのか?もっと深堀して5年後や10年後のビジョンを明確に持つことが必要であり、経営者は実践していかなければと感じました。
人のために何ができるか,本業の延長でできる事、もっと深堀することを実践していきたいと感じました。
(文責 (株)協同電気研究所 大塚研輔)