横浜中央支部12月例会では、経営労働委員会の幹事長でもある、㈱Rコンサルの田中久和さんに、実践できる事業計画の立て方について、お話しいただきました。
事業計画の立て方や自社の分析は、会社経営において自社の今後を決定する極めて重要な事柄ですが、教科書や正解があるわけではなく、ややもすると自己流になりがちな分野です。「どうやっていいかわからないから、手が付けられない」。そんな風に感じてらっしゃる会員の方も少なくないのではないでしょうか。
今回の例会では、コンサルティングを業とされている田中さんに、自社分析の観点や考え方をレクチャーいただきながら、自社の強みや今後取り組んでいく事柄を、整理してみることに取り組みました。
レクチャーいただいた観点のなかで、私が特に感銘を受けたのは、重要度の高低と緊急度の高低で、日々やっていることを切り分けるという手法でした。「ああ、確かにそうだな」と感じたのが、私たちは、日々、緊急度の高い案件ばかりに追われ、自社や自分にとって大切であるはずの「重要度が高いけれど、緊急度が低いこと」を後回しにしているということでした。
私自身、令和2年は、新型コロナウイルスという未曾有の事態に曝され、特にこの緊急度が高いことばかりを取り扱っていたという1年でした。
そんな1年の締めくくりとして、自社の強みや自社にとって本当に重要なことを改めて認識し、そこから、令和3年に取り組むべきテーマを明確にする、今回の例会は、そんなきっかけになったと感じています。
新型コロナウイルスの影響は依然として収束の気配を見せませんが、そんななかでも、自社の進むべき方向を明確にすることで、新年を力強くスタートするためのパワーを得ることができる、そんな感覚を体験しました。
年の瀬の忙しい時期に、快く報告者を引き受けてくださった田中さんに、改めて感謝申し上げます。
(文責 弁護士法人エース 横浜事務所 氏家 悠)