横浜北支部12月例会は、エコプロコート株式会社 代表取締役 伊藤大輔氏に自社の現状と課題を報告いただきました。
報告冒頭では、自社での体験をもとにコロナ感染者が出た場合の対策や濃厚接触者の定義、保健所とのやり取り、その際社内外への対応など、ご説明いただき、とても参考になりました。
報告の中、子供のころ将来の夢が「社長」であった伊藤さん。とても驚きました。さらにそれを叶えて 社長になられていることが すごいなと感じました。
社内では、顧客満足度の向上や施工品質情報の共有を目指し、今までばらばらだった社内外の情報を、クラウドシステムを導入し、煩雑な作業をスムーズに進め、効率化を図られ改善されていきます。かつてブルーオーシャンだった市場も、後に、次々と競合がうまれ、価格競争に引きずられ、施工件数も粗利も激減します。さらに追い打ちをかけるように ネット広告の相場も高騰し収支が悪化していきました。何とかしていこうと、まずは営業の現場に出向き会議のやり方から変えていくことからと決意します。
スタッフみんなが他人事ではなく、自分事に考えられるような働きかけや進むべき方向を提示していくことで、さまざまな意見が出るようになっていきます。そこから、みんなで 自社の立ち位置や、自社の強み、弱み、価値を分析し、いま、自分たちがやるべきことは価格競争ではない。お客様に感動を与えることなのだ。そんな結論を導き出します。
「人」にフォーカスをあて、他社との差別化を図っていくことで、利益増へとあらたな変化をなしとげられました。現場の「商品」だけでなく、「人」にこだわりお客様宛の郵便物にも、自分たちの思いが伝わる温かいものを。そういうたくさんの「人」が「人」に対する気持ちが、お客様に通じ年間4000件もの感動を与えることができたのではないかと思います。そして、現在の伊藤さんは、同友会入会から1年半、スタッフを巻き込んでさまざまな同友会イベントに参加し、「共に学び成長する」ということを実践されていることは、行動力があり、とても素晴らしい実践であると学びました。
グループ討論では、「属人化に慣れ親しんだベテランスタッフの意識改革を進めるには⁉」
とのテーマで行っていきましたが、それぞれの助言やアドバイスを聞き、報告者の伊藤さん含め、参加者の方々にとっても、実りのあるアドバイスになったのではないかと思いました。
最後になりますが、向かい風の力を利用し、大きく羽ばたいていく飛行機が大好きな伊藤さん。必ずこれからもピンチという課題から目をそらさず、向かい風を力にして発展されていくことと思います。今回の報告を持ち帰らせていただき、自社の課題と目をそらさず向き合っていきたいと思います。
(文責 キョーデン設備株式会社 代表取締役 角田 孝志)