今年の合同例会は、神奈川県中小企業家同友会 田中勉代表理事の報告から始まった。
最初に流れた2本のビデオ。田中氏が経営する株式会社エイチ・エス・エーの事業内容がよくわかるものだが、事業をこれほど大きく行っている事は知らなかった。
報告はまず設立の経緯から始まる。社員時代は「のろい」「仕事が遅い」と言われ続け、その遅さからサイービス残業続きだったそうだ。今の田中代表からは想像もつかないが。
しかし、その後仕事を認められ営業所長に。そこで部下から言われた「これって、いつまで続くんですかね」という一言が起業へのきっかけになったそうだ。働くことへの疑問を感じ、「何のために働いているのか」という思いから社会学を学び始め、1999年あらゆる事業の中で、唯一お客様が涙を流して喜んでいる「訪問マッサージ」の会社、株式会社エイチ・エス・エーを地元小田原で開業した。
今でこそ2016年には「日本でいちばん大切にしたい会社」に認定された会社としても有名だが、ここまでの道のりは順風満帆ではなかったそうだ。2004年には急激な成長のため組織化が遅れ集団退職が起こる。そこで田中氏は長期経営計画の策定。そして開業当初から行っている「学び、考え、議論できる組織」になるための自主育成を推し進める。学びのために「田中塾」という勉強会も始め組織への浸透を図って行った。
コロナ禍、株式会社エイチ・エス・エーの中期計画は「トータルライフサービス・ワンストップ2025(協働・共生)」。
HSAホールディングスとして企業のグループ化「得得化」だ。ホールディングス会社のほか労働組合も設立し、M&A、分社化も進める。事業は総合福祉事業から総合生活支援事業へと幅を大きく広げる。
グループ会社は製造業、建設業のほか広告、IT、不動産などあらゆる業種を含むという、壮大なイメージだ。最後に、株式会社エイチ・エス・エーの目指すゴールとは、「地域の子供たちが働きたい。絵私たちの子供を働かせたい。」「地域に必要。人々の暮らしに必要。地域社会がHSAを潰さない」そんな会社であるという。
(文責:㈲デザインスペースマジック 代表取締役 佐藤慎治)