[報告] 2021年12月 小田原支部例会（飲食物販業部会共催）

報告者の福岡氏は神奈川同友会小田原支部の開設に尽力されたレジェンドです。
また、事務局の小星事務局員の採用時にもご助力があったようで、その辺りのお話も興味深く聞かせていただきました。

過去に同友会では組織委員長を務められ、会の発展に大きく寄与され、経営者としては、自ら創業されたインプラントの会社を後身に譲られてのんびりと余暇を満喫されていました。
趣味の狩猟を楽しむうちに、その90%以上が廃棄処分となっていることを憐れんで、なんと70歳を過ぎてから、株式会社湘南ジビエを立ち上げられ、その代表取締役に就任されました。
お孫さんにも恵まれて、楽隠居を決め込むことも出来たのに、あえて難しい事業に挑まれることを選ばれた福岡さんには、やはり生涯一企業家としての想いに溢れており、報告の中でなかなか行政の支援を得ることが出来ず、補助金などの支援を行政から受けることが出来ない苦難の連続であるという現状をご報告いただきました。

設備に多額の費用がかかり、それを全て自ら請け負っていること。
市場規模が小さく、販路の開拓に苦戦していること。デフレ下であり、金額面で折り合いがつかないこと。
在庫が大量に発生し、その保管に多額の経費が掛かること。などなど現状を赤裸々にご報告いただきました。

福岡氏の経営理念
「俺様の人生で　事業を楽しみ　一生を築く」

俺様の人生とは地域の発展に尽くすことであり、事業を楽しむことは経営者としての覚悟であり、一生を築くことは年齢に関わらず常に挑戦をし続けることであるという福岡氏の想いは本当に心に重く響きました。

グループ討論では「あなたの夢は何ですか？」という明快なテーマでありましたので、活発な討論や報告が出来ました。

報告内容がとても充実しておりましたので、もっと大勢の方に聞いていただきたかったと思いました。例会内容が素晴らしかったので、そこだけが心残りでした。

（文責：YEBISU DINING　代表　梅田英樹）