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神奈川県中小企業家同友会
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[報告] 2022年2月 横浜中央支部例会

テーマ:組織をぶっ壊し!目指すは、地球環境改善集団!!
~6代目が挑むオンリーワン企業に迫る!?~
開催日:2022年2月21日(月)
報告者:フジクス株式会社 代表取締役 竹之内 英氏
会場:神奈川中小企業センター & Zoom(オンライン)
参加者:30名
フジクス株式会社 代表取締役 竹之内 英氏

横浜中央支部2月例会は、ウォータージェットを用いた配管の洗浄等を主力としているフジクス株式会社の竹之内社長に、ご自身が進めている組織の改革や、環境への取り組み、今後の展望などについて報告いただきました。

「50年以上にもわたる会社組織は、何も手を打たないと硬直化してしまう。」

この状況について、竹之内社長に今までの取り組みをお話いただきました。

第一に、「組織の破壊」。社内において、例えばフリーアドレス制の導入によって従業員間の交流の活性化を図り、働き方を変化させるきっかけづくりに取り組まれたとのこと。
また、他人依存の組織を打開するための策も講じてこられました。これは、従前はそうであった「下請け」として他社に依存するのではなく、自らのサービスの品質を高めることにより自立した組織になることで、価格交渉力を持つという方針に転換すること、また今まで他社に依頼していた業務についても徹底的に洗い出しを行い、「自社でできることは極力自社でやる」ことで、結果的に経費の削減にもつなげます。

第二に、「仕組みを変える」。職位ごとの業務の設定や、どこまでやればどの程度評価されるのかなど、考課基準の明確化等の「業務の見える化」に取り組んでこられました。
さらに、仮に経営者がいなくなった場合でも組織がまわるように、全社員での共通意識をもつための「中期計画」の策定と共有にも取り組んでおられます。

2022年2月 横浜中央支部例会

これらの取り組みについて、竹之内社長は単に「自社の利益を最大化する」ことや「自社だけが成長する」ということではなく、周囲・環境に対する意識もとても強く持たれており、将来の孫の世代に「ありがとう」といわれるような企業活動をしていきたいという強い想いを聞かせていただきました。

そのために、①消費を減らす、②自社開発へのこだわり、③地域への貢献、④地球環境をよくする、といった点を夢として掲げられ、実際に実行に移していることをご紹介いただきました。例えば、③地域への貢献として、自社のCO2削減量を算出し、毎月その量に比例した次亜塩素酸水の寄付を地域に行うなど、自社にとってもCO2削減のインセンティブとなるような仕組みづくりをしているとのことで、単なる寄付にとどまらず、とてもおもしろい取り組みだなと感じました。
こうした環境への取り組みを続けることで、最終的に「俺たちが青い空を守る」という夢を発表いただきました。

2022年2月 横浜中央支部例会

竹之内社長の報告後、「企業活動を通じてどのような夢をかなえますか?」とのテーマをもとに少人数のグループで意見交換やそれぞれの想いを発表していただきました。私自身、日ごろ漠然とこうなったらいいなと思う点は多いですが、夢をもつこと、そのために実際に行動に移すこと、これによって結果として自身の目標・夢に近づいていける、ということを再認識させていただきました。

(文責:小林税務会計事務所 小林貴明)