馬車道で平和プラザホテルを経営されている八橋氏。
コロナの直撃を受けて、その影響を大きく受けられました。
コロナがどんどんと深刻となり、いよいよ緊急事態宣言発令となるタイミングで、八橋社長は社員さんと二つの約束をされました。
一つ目は何があっても雇用を守ること。
そしてもう一つは社員さんの生命と健康を守ること。
そんな先の見えない状況の中で、行政からコロナの隔離施設としてホテルを使いたいと打診がありました。
約200室を1日1万円ですべて借りたい。期間は未定。
一日200万円の売り上げとなり、月にしてざっと6000万円の売り上げ。
全ての社員さんに、危険手当を1日100万円出して行政の申し出を受けよう。
棚から牡丹餅のような美味しい話に、正直心が揺れたそうです。
しかし、やはり当時は得体の知れなかった未曾有のウイルスから社員さんを守るために、行政からの要請をお断りになられました。
苦しい中で事業再構築補助金の話を聞きつけられた八橋氏は、その補助金を利用してニーズに合った新時代型のホテルへと平和プラザホテルを生まれ変わらせられました。
ネット環境を充実し、リモートワークや受験生向けの部屋への改装。
コロナが収束することを見越し、インバウンドの獲得を目指した対応は見事の一言でした。
また、市役所の移転という外部環境の変化を見逃さず、ホテル内に女性客向けの焼き立てパンの食べ放題の店舗を開業されました。
外部環境の変化や自社の経営資源を最大限に活用される八橋氏の的確な判断の報告は、本当に大きな学びとなりました。
また、社員さんを大切にされる八橋氏のコロナ過での判断の全てが、結果として社員さんのモチベーションとなり、社員さんが積極的に意見を出し合う生き生きとした活気あふれる職場となっているそうです。
今回のご報告からの学びは、
社員さん第一を実践しておられること。
外部環境の変化に柔軟に対応し、自社の経営資源を最適化すること。
であったと思います。
益々厳しさを増し、刻々と変化する社会情勢の中で経営者が何をするべきかを考えさせられる気付きの多い、本当に良い報告であったと思いました。
(文責 株式会社えびす屋ダイニング 梅田英樹)