コロナ禍もだいぶ落ち着き、企業の求人数なども回復してきましたが、人手不足で悩んでいる企業は多い状況です。今回は共同求人委員長の株式会社応用ソフト開発・鈴木克彦社長にご報告いただきました。
報告内容は、入社の経緯、社長就任、同友会入会、経営指針作成の話から始まりました。そして、経営指針の社内浸透を図っていく中で、社員にも同友会の社員研修会に参加するようにしていきました。すると、社員が少しずつ経営理念や経営計画に関心を持つようになり、採用もきちんと計画的に行わなくてはいけないのではないかと提言されました。
そこで、中途採用は社員に任せ、新卒採用は鈴木社長が担うことになりました。そして、新卒担当と一緒に共同求人活動に参加されます。
同業社が多い中で、自社の強みや他社との差別化を社員と共に考え、学生や求職者に伝えたいことは、労働条件や福利厚生ではなく、会社のビジョンや仕事の目的でした。
また、求める人物像を明確に定義して、それに基づいた選考(面接での質問など)を行い、一緒に働く社員を迎い入れるようになりました。その後、多様性を大切にする考え方が社内に広まり、障がい者や留学生の採用も行うようになりました。
一人ひとりが活躍できる会社にしたいという鈴木社長の想いが着実に形になっていきました。
採用するために必要なことは、どんな媒体を使って、どんなキャッチフレーズにするか、といったことに関心がいきがちです。それも採用する上では重要ですが、長い目で採用をしていく上では、会社としての魅力を高めることが改めて重要だと思いました。
「社員がイキイキと働いている」魅力的な会社には自然と人が集まります。そんな会社にしていくために、いろいろな観点から会社を点検し、さらによりよい会社を目指していこうと思いました。鈴木社長、ご報告ありがとうございました。
(文責:株式会社タスクフォース 岩谷昌幸)