何事もスマートにこなしているように見える平井さんですが、その裏ではいろいろなピンチを乗り越えてきていたのです。
平井さんは大学卒業後、厨房機器メーカーを経て、当時お父様が社長をされていた現株式会社Metaplant(旧社名㈱M.H.M)に入社されました。
平井さんが入社後、平井さん自身が被害者となる大型労災事故の発生等もあり、作業スペースの拡大のため、横浜に新工場を開設することとなり、平井さんはその事業所長を担当することとなりました。
新規事業所を開設した平井さんでしたが、リーマンショックという次なるトラブルに見舞われます。この危機を乗り切るため、固定費の削減、不採算取引先からの撤退など、日々数字とにらめっこをするなかで、切り捨てて入れ替えるというドライな考え方が染みついていきました。
さらに、MBA取得や、新規事業開始など、精力的に活動する中で、さらに数字を追い求めていきました。
その折、平井さんが代表取締役に就任し、その時期同友会にも入会されました。社員やご両親、同友会で出会った人々に対し、「誰にも文句を言わせない」という気持ちから、売上100億円を目標にかかげ、さらに数字を追い求めていきました。
その目標の為、総支出約5億円にも及ぶ、生産体制・組織・営業の大改革を行い、目標に向けて動き出そうとした平井さんでしたが、この挑戦も、コロナウィルスという危機に見舞われてしまいます。
それでも改革を推し進めようとしていた平井さんを立ち止まらせたのは、お母様の涙でした。一度立ち止まって考え、悩みぬく中で、平井さんは、数字そのものが目的となっていて、ゴールや、社員・顧客のニーズを無視していたと気づきます。
その結果、数字は結果であり、ニーズを重視したプロセスこそが重要であるという考えにいたります。その中で、他社に真似できない核となる能力=コアこそが最重要であると考え、株式会社Metaplantにとっては、それは製造業の基礎に立ち返り、QCDであると考えます。
それに合わせて「切り捨てて入れ替える」考え方から、「積み上げて積み重ねる」考え方へと変化し、目の前の人・仲間を大事にし、手法ではなくコアを大事にするという思いに至ります。
一貫した目標である「日本一の板金屋」を目指して、さらなる発展をしていくものと確信しております。
12月という年の瀬に、他社に真似できない核となる能力=コアが、自分にとって何かを参加者皆様に考えていただき、来年に向けて気持ちを新たにしていただく、年末にふさわしい例会となりました。
(文責:港の見える法律事務所 藤江勇佑)