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神奈川県中小企業家同友会
10:00〜18:00(月〜金)

[報告] 2020年9月 たま田園支部 例会

テーマ:「ギブアンドギブ」で「ひと(人)儲け」
~料理が出来ないオーナーシェフのお話~
開催日:2020年9月18日(金)
報告者:(株)大路屋 代表取締役 浅尾宏明氏
会場:ユニオンビル&Zoom(オンライン)
参加者:33名
(株)大路屋 代表取締役 浅尾宏明氏
今回の報告は、プレゼン形式ではなく、コーディネーターの佐藤氏からの質問に答える形式の新しいカタチでした。
それだけに、お話の内容が全てとなる訳ですが、とても分かりやすい語り口で引き込まれました。
また、タイトルから察するに、どれだけ人に与える事ができたのか?
しかも、それで商売になるのか?
とてもいろいろ気になるタイトルでした。

料理ができないオーナーシェフ

まずは、社長になるまでのお話からスタート。
狭いところがキライなので、厨房がダメとの事。

それが、タイトルにもある「料理ができないオーナーシェフ」の生い立ち。
その為、営業に出ることになり、「自分、店を売る」のではなく、「困り事から、お店として何ができるのか?」を学ぶ事に。

2020年9月 たま田園支部 例会

そして、社長として、初めにした仕事とは? なんとトイレ掃除。

また、社長になってからは、いきなり、120名の従業員を身の丈サイズにすべく、20名弱まで縮小する英断を行う。
次に繋ぐ社長の為に、「与えて、与えて、与えて」をモットーに従業員への浸透を図る。
「相手勝手」の言葉のもと、自分以外はすべてお客様のためが会社の理念。

「ありがとう!」を言ってもらえる事を考えて行動する!徹底した顧客主義こそが、最大の差別化ポイント。
具体的な行動として、驚かされたのは、水やお茶の出し方。お年寄りにお水を出す際は、常に半分で。
なぜなら、お年寄りには重いおもいをさせないのがその理由。

2020年9月 たま田園支部 例会

必要であれば、何度でもお水を入れにいく。夏のお茶は、最初ぬるめのお茶で、最後に熱いお茶を出す。
ここまで、気を遣った飲食店の対応は、初めて聞きました。
そこまでやるか!

コロナの終息が見えない中、今後の展開としては、デリバリーの充実。特に老人に向けて対応していくとの事。
ここにも、「与えて、与えて、与えて」の精神が。

老人が食べられるラーメン1杯からでもデリバリーOK。しかも、麺とスープを分けて持参し、その場でラーメンにする。
ここまで、くるともはや神対応!

客第一主義を口にする企業は数々あれど、真の顧客主義と何か?改めて気づかせられる内容であり、大路屋のファンになる理由が十二分に伝わる内容でした!

「相手勝手」そして、「与えて、与えて、与えて」。

あなたの会社のモットーは?

(文責:株式会社OHKマーケティング 本多 宏哉)