去る9月15日に湘南支部例会が開催されました。
報告社は、(株)香麗舎、(株)泰成の代表を務められる福本泰彦氏です。
福本さんは、前の経営労働委員会委員長を務めてくださいました。
例会当日は、福本さんと昵懇の会員をはじめ、委員長時代の受講生が現地とZoomに分かれましたが、数多く参加してくださいました。
ここに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
泰成で造成開発を、香麗舎でコインランドリー事業と高齢者就労事業を営む福本さんですが、なぜ全く異なる事業を展開させるに至ったのでしょうか。
そこには、長きに渡ってぶれない福本さんの信条がありました。
「約束を守る」「懸命にやる」「仕事の意味を考える」7年前にお会いした時から、福本さんが使われる言葉は変わりません。
波乱に満ちた半生の中で、変わらず信条を守り続けるからこそ、今日の結果があるとわかるお話でした。
この信条を経営に活かすために、福本さんが採択されたのが「同友会」であり、「経営指針」でした。
「経営指針の更新を10年愚直に続ければ、強い会社になる、」福本さんのこの言葉は、ご自身がやり続けるからこそ発信されるものだと感じました。
社員が利益の意味を理解する件がありましたが、正に継続更新するからこそ会社と社員が発展する瞬間に立ち会ったエピソードでした。
福本さんは、経営指針だけではなく、「共同求人」を積極的に活用されます。
加えて、「社員教育」においても、同友会を大いに活用されます。
これは、やはり長く継続する同友会の仕組みについて、その存在する意味を理解され、良いものをそのまま自社に取り入れられたことに他なりません。
近年創設された香麗舎は、この3点に加えてダイバーシティの観点を事業に取り込まれたものです。
数年前に泰成を後任に任され、事業承継をも経験された際に後任の失敗に歯がゆい思いをされたそうです。
そのような時に「あなたは散々失敗してきたのだから、後任の失敗も許すべきだ」と会の中でアドバンスされたことがあったそうです。
この話を受け、それを実行された逸話は、何という重みを持つことでしょうか。
会社、同友会ともに継続する理由と意味、発展する理由と意味があること、それを理解して実行すべきと熟考する例会となりました。
短時間に熟慮する機会を与えてくださった福本さんと、福本さんへのインタビューに協力してくださった鈴木大氏に感謝を申し上げます。
(文責:IHFPサービス 石井 尚志)