[報告] 2022年2月 湘南支部例会

湘南支部2月例会は株式会社湘南ビジネスマネジメントの野田さんに報告頂きました。

野田さんと私との出会いは20年近く前になります。
当時湘南支部支部長だった武田公認会計士事務所所長の故武田先生の経営指針発表会にお招き頂いた際になります。この発表会で中心的に発表されていたのが若き日の野田さんでした。
感銘を受けた私は早速その場で野田さんに弊社の会計をお願いしたのです。

野田さんはその後紆余曲折があり10年前に福祉に特化した会計事務所を自ら立ち上げることになります。
開業当時は沢山の問題を抱えていましたが、社員さんとの経営計画や情報の共有やディスカッションを含む社内コミュニケーションなど様々な取り組みを経て、問題点も減り社内も纏まりを見せて来ました。

4年前には支援先の介護保険サービスの会社を、3年前には障害者福祉事業の会社をそれぞれ引き継ぎます。
自身の報酬は0で借金と責任を負います。借入は共に債務超過と言います。普通に考えてどうしてそこまで？なぜ？？と疑問が湧きます。
その回答を野田さんは恩返しとそこで働く社員さん、利用者さんの為と仰います。

恩返しの理由は、助けて頂いた、育てて頂いた、優しくして頂いたから、と。
しかし果たして普通の人間がそこまでの恩義が湧くのだろうか？しかし私は理解ができます。野田さんは類稀な感性と優しさの持ち主。その気持ちの現れなのだと思います。また到底志がなければできないことです。
その志とは経営理念にあることがこの報告で理解出来ました。それは「変革と永続に貢献する」福祉事業への理解と深い共感を示し、福祉事業へのサポートをするところにありました。

実は性格が理解出来ると述べた私でも2年前野田さんに「あまりに畑違いのことをしてクライアント先への会計や支援が疎かになる様ならば契約を解消させて欲しい」と伝えました。

本日の野田さんの報告を聞いてそんなことを伝えた自分が恥ずかしくなりました。野田さんは最後には引き継いだ二つの会社を良い経営状態にして事業承継するとのことです。
野田さんが報告の最後に仰った「一度の人生必要とされるお役目を果たす」と言った言葉がとても印象的でした。

（文責：㈱ＦＣＣ　代表取締役　深澤正司）