県南支部6月例会は、直近に入会していただいた会員に自己紹介を含めて「自社の現状と課題」を報告していただいて、その報告をもとにグループ討論で深堀をしました。
今回は3名の方に報告をしていただきました。
まずは、㈱ライフメディアの浦西さんです。浦西さんは、横須賀市で介護(デイサービス)、鍼灸マッサージの事業を展開されています。2005年に個人事業をして創業され、2008年に法人成りされて現在に至ります。社員数は6名です。
最近の状況としては、やはりコロナの影響で売上は一時半減するなどありました。訪問マッサージ事業は2021年5月以降は90%程度に回復しましたが、デイサービスは半減したままです。
今後の課題としては、売上を増加させることが必要なことと、社員のモチベーションアップを図ることがあります。とくに社員のモチベーションについては、維持、継続が難しいのが悩みです。
同友会に求めることは、コロナ禍やその他の経営危機の対応策を学び、強い会社にするには、会社を長く存続させるためにどうするかについてのヒントを得たいです。
次は、ワイキュースコンサルティング代表の小島さんです。小島さんは、県南支部の地元である横須賀生まれで、経営コンサルティング業を営まれています。具体的には、経営者と社員が一丸となって人を育て、経営者が不在でも会社が繁盛する仕組みづくりのお手伝いをされています。
主な事業の一つに管理会計をベースとした組織マネジメントがあり、経営計画を作成して、社員を巻き込んでいくもとを得意とされています。
同友会に求めることは、サラリーマン感覚から脱却して自分自身の人生を歩むことができるようになることです。
最後に、(株)M&Aプランニングの権田さんです。権田さんは、弁護士として法律事務所の代表者も務められています。弁護士業は12年目(弁護士法人は9年目)で、現在4名の弁護士と5名の事務員を抱えています。
M&Aプランニングの事業は、M&Aの仲介と事業譲渡、事業承継等のコンサルティングです。簡単に言えば、「売り手さんを捕まえて買い手さんとつなげる」ことだが、地元横須賀で中小規模の企業のマッチングをやりたいという思いで、社長の寿命等で廃業になってしまう前に何とかすることを使命としています。
課題は、法律事務所との両立で、大半の時間を弁護士業に割いていることです。法律事務所の代表者ではあるが、プレーヤーから抜け出せず、マネージャーになれていないことです。
また、どのような工夫・努力をすれば「二足のわらじ」を履けるのかを考えています。M&Aは、後継者不在(廃業)・早期リタイア・健康不安・終活・相続問題・事業の選択集中・現金需要などを解決する有効な選択肢になり得ます。しかし、中小企業経営者に対し、これらの場面でM&Aという選択肢があることを十分に伝えられていないのが実情だと思います。どのような方法によれば、M&Aという選択肢があることを中小企業経営者に認知してもらえるかが課題です。
同友会に求めることは、いかにプレイングマネージャーからの脱却を図るかと売り上げをいかに増やしていくかを学び実践することです。そして、M&Aプランニングの事業は、横須賀で同業者が少ないので、競争で負けているというよりは「認知されていない」と思われるので、どのような方法で、ニーズを掘り起こしていくことができるか、認知を広めていくかです。
(文責 株式会社天・地・人 代表取締役 中筋悠貴)