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神奈川県中小企業家同友会
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[報告] 2022年9月 県南支部例会

テーマ:事業拡大における光と闇~地域になくてはならない不動産会社をめざして~
開催日:2022年9月16日(金)
報告者:㈱COCO-HOUSE 代表取締役 西本学央氏
会場:横須賀市産業交流プラザ & Zoom(オンライン)
参加者:29名
2022年9月 県南支部例会

今回の県南支部の例会は、㈱COCO-HOUSE 代表取締役 西本学央さんを報告者に迎えて行われました。報告では、「事業拡大における光と闇」と題して、起業の経緯から幾度も訪れた社員の退職による危機をどのように乗り越えて事業拡大を行ってきたのかをお話しいただきました。

創業当時は、仲良しグループのような雰囲気が良い会社ではあったものの、なかなか売上げが伴わず苦労し、そこから成果主義を前面に押し出した人事評価にしたことから、創業初期の社員が続々と退職していったというお話しでした。特に、ナンバー2ともいえる社員が退職したときの残った社員のモチベーションの低下、社長の求心力の低下については、お話しを聞いていてもなかなか辛いものがあったであろうことは想像に難くありませんでした。

もっとも、事業を行っている以上、売上げの確保は大前提でそのための施策を打たない訳にもいかず、成果主義への方向転換は大きな決断で一つの転換点のように感じました。その後、社員の入れ替わりが進む中で、徐々に成果主義を前提としたマインドが社員にも植え付けられ、成果主義を前提としつつも、当初の雰囲気の良い社風も戻ってきたように感じられました。

大きな変革を行うことは、社内に激震が走り、COCO-HOUSEのように多数の社員が退職することを経験することもあるかと思いますが、社員が退職したことによる一時的な闇は、より大きな光へ向かうための必要な作業なのだと西本さんのお話しを聞いて感じました。

報告後は、「あなたの会社の光と闇は何ですか?」というテーマのもとグループ討論が行われ、日々の事業運営に苦労している経営者が自社の闇は何なのか、闇はあれどもどういうところに光を見いだしているのかということが共有され、非常に参考になりました。

最後に、西本さんの話を受け、自社でも変革を行うことでの一時的な闇が訪れることを過度に恐れることなく、新たな施策を打ってより大きな光をつかむ努力を行おうと思いました。

(文責 鎌倉総合法律事務所 所長弁護士 久保 豊)