去る2月15日に湘南支部2月例会を開催しました。
報告者は、応用ソフト開発(株)鈴木克彦社長です。
鈴木氏は、同友会が目指す人を生かす経営を正に実践する経営者の一人です。
鈴木氏が実践した同友会の仕組みは数多くあります。
経営指針作成を経て9年間の実、社員と会社を生かすための内部改善、年間でスケジュールされた社員教育の数々、そして共同求人委員会を活用した新卒採用。
特に新卒の採用は成功を収め、現在では新卒採用の社員数が既存社員数を上回るまでになりました。
反面、指針実践のなかで古参社員の離脱など、ご苦労が絶えなかったことは言うまでもありません。
四委員会を活用し社員を巻き込んだ経営、新たな市場開拓と付加価値の向上など、我々が常に意識すべきことを着実にチャレンジされた姿勢には頭が下がります。
現在では、共同求人委員会の委員長としても活躍され、自社の採用だけではなく同友会としての新卒採用にも貢献してくださっています。
新卒の採用に二の足を踏む、過去にチャレンジしたがうまくいかなかったという会員企業も多いのではないでしょうか。
是非、この機会に共同求人委員会を訪ねてみてください。
多くの献身的な活動がありますし、成功例を教えていただけます。
何より、現委員長がその成功の体現者です。
鈴木氏の報告は、常に経営者の在り方とその責任を我々に問いかけるものでした。
事業の確保と発展は当然ながら、その継続に対する責任を常時意識させるものでした。
鈴木氏は50代の若さではありますが、今春に事業承継に踏み出します。
これも経営者の責任を全うするための、氏の大きな覚悟が伝わるものでした。
自分は自社の将来に向けて、どれだけのことを今期に行っているか、改めて深く考えました。
同友会と自社経営は不利一帯であること、この回になぜ人を生かす経営と四委員会があるのか、その理由を深く考える例会となりました。
(文責:㈱rai-zou 代表取締役 石井尚志)