株式会社エイチ・エスエーの代表取締役である、神奈川県中小企業家同友会の田中代表にお話をしていただきました。
今回のテーマは、「田中代表から人間学を学びます~自主の確立とは?人格作りとは?人生とは?~」として、人格形成をメインに以下の内容で進めていかれました。
・生い立ちについてでは、後輩の方からの「これって何時まで続くのか?」という言葉が転機となり、自分の人格を深く考えるようになり、なぜ?をリスト化し、徹底的に調べることで、視野、思考の狭さに気付いたというお話でした。そして、このなぜのリスト化をし、色々と調べていくうちに人格形成がなされ、緊張しなくなり、失敗が怖くなくなったと聞き、緊張しやすい自分としては、ぜひ取り入れていきたいと思いました。
・どんな生き方をするのかでは、自社づくりは地域づくりの出発点であり、つまり会社は社会の縮図で、一人一人の成長が社会の成長である、というところを理念とすることではじめて人間として成長する、というお話をされました。その際には、他人と過去は変えられないが自分と未来は変えられる、という過去の偉人の言葉を例として引用されておりました。この言葉はすべての会社において取り入れる事が出来る素晴らしい言葉だと感じました。
・事業の選択・同友会の理念においては、事業の社会的意義と価値を考え、最も人が喜んでいた事業を選択したというところから、同友会の理念である、自主・民主・連帯、特に自主の大切さについてお話をしていただきました。その中で職員の方に対して同友会入会前では理念の洗脳をしていたところから、入会後は自立に向けての勉強会を行い、思想を深める、ということを現在に至るまで行っている、というところは中々出来る事ではない非常に見習うべき点だと思いました。また、俯瞰して自社を見ることで、広い視野で思考する。自社だけのことを考えると怒りっぽくなる、という心当たりのあることを話されドキッとしました。
・「人格形成・自己確立」勉強会紹介では、自分を知り、自己コントロールを行うことで社会に役立つ、という事からメジャーリーグで活躍されている大谷選手も使われたという人生マンダラート、そして人間力の高い人の特徴などを話されました。
・理想の会社を作るたった7つの方法では、自社で取り組まれている7つの重要項目、立憲主義(平等な権利と公平な評価)や情報公開、事業計画による労使協議、など良い会社を作るうえで大変参考になることを教えていただき、偉人に学ぶ、においては二宮尊徳氏を挙げ、経済を伴わない道徳は戯言である。といった座右の銘をご紹介いただきました。
今回のお話の内容は、どれもすぐにでも真似させていただきたい事ばかりでした。ただし、最初にお話しくださった、学び、つまりはただ真似をしても上手くはいかない。やるのであれば表だけでなく、その考え、導入している理由、など思考も含めて行うことが重要である、ということを踏まえて、これから自社にも少しずつでも導入していければと思います。
田中代表、素晴らしいお話をありがとうございました。
(文責 税理士法人吉成会計事務所 税理士 吉成博史)