令和3年度のスタートをきるハマキタの1発目は前北地区長の横浜サンミラー(株)山下裕一氏!以前他支部での報告経験もある同氏ですが、今回はその続きの物語。
タイトルも「勘違い経営者の驕り~オレみたいになるな!!~」と強烈なテーマでした。
(ニコニコ顔の山下氏と、このテーマをマッチングする為にチラシの写真も工夫しました)
先ずは前回報告のおさらいから。
伯父である先代社長から事業承継を果たし、同友会での学びや人脈を活かして債務超過を脱却。順調な経営を続けてきました。
しかし、順調だからこそ「社長は資金繰りをやって外での学びや刺激を持ち帰るもの」「自分が会社に居なくても大丈夫」と勘違い。
「会社は利益だけ出てればいいや・・・」と消極的になっていきました。
自分をそこそこ出来る大社長のように思ってしまった山下社長は、社員との間に出来た溝に気付けず放漫経営に陥ってしまいました。
そして迎えた2018年は別れの1年となってしまいました。
8月に父親が他界されますが、傷も癒えぬ9~12月に3名の中核社員から退職届が出されてしまいました。
11名いた社員は9名に減り現場は大わらわ。社内の雰囲気も悪く負担の増えた他の社員も辞めてしまうのではないかと、ようやく問題の大きさに気付きました。そして送別会での専務の号泣。普段感情を出さない自分の右腕をここまで追い込んでしまった。
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。心を入替え、専務を含めた全社員と面談。
そこで全員に謝罪をしました。
面談を終え心に決めた3つの事(誓い)
を現在も実直に行動しております。(打合せで会社を訪問した時も肌でそれを感じました)
失った信用は大きくまだまだ回復途上だと山下社長は言われました。しかし、社員数も11名に回復し、業界経験を持つ実力者の入社もあって確実に活況を取り戻しつつあります。
今回の報告を聞いて社長になりたての頃、同友会に出まくって会社への向き合いを疎かにしていたかつての自分と重なりました。遠くを見るあまり足元を疎かにしていないか、今一度皆さんにも御自身の経営姿勢を確認していただきたいです。襟を正し仕事と会社に向き合おう、と想いを新たにしました。
(文責 キソー工業㈱ 代表取締役 鈴木幹男)