今回ご報告頂いたのは川崎市内でも地道に様々事業展開を進めながら、ダイバーシティー経営の実践や、行政との連携も深かめながら地域に根付いて長年経営している、田中社長の報告です。
田中社長の報告は過去にも何度かお聞きしておりますが、経営者として肩肘張った厳しい経営者と言うより、フランクで社員と共に育つ会社を目指す、とてもリーダーシップの高い経営者だと感じておりました。その人間性の原点にもある、小学生時代から始めていたボーイスカウト時代に受けた先輩からの恩恵の話から始まり、社員と共に成長する為の考え方や、新たな市場を開拓するチャレンジ精神の原泉となる考えが何所から来るのかを、詳しくご報告頂きました。主に社員を育てる事に関しては、制度導入よりも田中さんの人生哲学や社風作りに力を入れ、社員と共有しながら同じ方向を向いて経営する為、社員と日々接する時間の中から人を育てる事や、常に同じ船に乗る乗組員の仲間意識の強さなど、現代社会に忘れがちな人情味溢れる人柄が社員にも伝わり、意識が統一されてくるのだと関心させられました。
そして新市場の開拓は先ずは目的意識も重要だが、社員を満足させる為の原資獲得への拘りも常にアンテナを張っております。常に現業の事業と比較しながら付加価値が高く労働生産性が上げられる市場へとシフトする発想で、厳しい社会情勢の中でも常に経営資源を活用しながらも、世の中の困り事を解決し参入出来る新市場を発掘し、成長を続けております。特に報告で驚いた事の一つとして、中小企業でありなが大手企業並みの労働生産性を本気で目指し、それを近年中に実現させようとしている行動力です。
私も先ずは社員との関わり方を田中社長流の人情味溢れる人生哲学から、自社なりにアレンジし、関係性の向上やモチベーションアップに繋げられる様取り組んでいこうと思いました。そして私達もハッピー集団の明るく楽しい船を目指していこうと思います。
(文責 日崎工業㈱ 代表取締役 三瓶 修)