土田さんは、新卒で入社した企業の研修中に「自分には合わない」と感じ、僅か2ヶ月で退職します。そして、再就職する訳でもなく過ごしていた土田さんを見かねた親戚の叔母さんが持ってきた専門学校のパンフレットがキッカケで行政書士の資格を取得しますが、そのことが人生の転機となったことは、まさに「ピンチをチャンスに変える力」の象徴と言えるでしょう。
しかし、求人している行政書士事務所が見つからず、いくつかの一般企業や医療法人のバックオフィス業務を15年続けることになります。最後には2社に続けて解雇されるという辛い立場に追い込まれる訳ですが、この15年というバックオフィス業務の積み重ねが、今日の成功へと繋がるもう一つの重要なポイントとなっています。
このことは、日々の努力と継続がいかに重要であるかを示しています。そして、不屈の精神で行政書士として独立してから、僅か3年で業界の上位4%に入るという驚異的な成果を上げられた背景には、常に自己研鑽を怠らず、お客様に対する真摯な姿勢があったのではないでしょうか。
土田さんの選択は、一見すると偶然や消去法で選んだ道のように見えますが、常にアンテナを立てていたからこそ見えた道です。そして、その道をどうやって目的地まで進むかを真摯に考え、努力と工夫を積み重ねてきたことが、今の成功に繋がっていると感じます。
同友会の理念は、「共に学び、共に成長する」ことです。土田さんの成功ストーリーは、困難を乗り越え、常に学び続け、そして成長を追及する姿勢の大切さを教えてくれます。私自身もこの姿勢を心に刻み、自分自身のビジネスに活かしていきたいと思います。
グループ討論では、次の2つのテーマのどちらかを選んで討論していただきました。
行政書士の方の参加も多い中、補助金業務の先細りが見えているという業界特有の状況で次の一手をどうするか?そして、経営をしていれば多くの方が経験されるであろう辛い時期の切り抜け方について、それぞれ有意義な討論が行われました。参加者全員が多くの気づきと学びを持ち帰っていただけたと思います。
(文責:プロジェクト上昇気流 小林英二)