2026年2月10日(火)、川崎駅から近い、川崎市産業振興会館にて「神奈川県中小企業家同友会 川崎支部・たま田園支部」主催で『第3回雇用創造フォーラムみかさん』を開催しました。
本フォーラムは「地域の企業が多様な人材の雇用の場を創造し、就労困難を抱える当事者や家族に希望と勇気を与える事。
及び地域の関連機構と同友会が課題解決のために繋がりをを深める事」を目的としています。
平日の15時開始という時間帯にもかかわらず、約150名の方々にご参加いただきました。
川崎市長、福田紀彦様の挨拶に始まり、活発なパネルパネルディスカッション、グループ討論が行われました。
パネルディスカッションでは、女性活躍・障害者雇用・外国人雇用・ヤングケアラーという4つの切り口から、
実践を続ける経営者の方々が登壇し、現場の生きた声が交わされました。

女性活躍の再定義 「女性が働きやすい環境」を目指すことは、結果として「男性も働きやすい環境」を作ること。
性別を問わない本質的な環境整備の重要性が強調されました。
製造業の会社の社長様がパネリストでした。
単に受け入れるだけでなく、業務内容や労働時間の調整、受け入れ側の体制構築が成功の鍵となるとのお話でした。
外国人雇用のフラットな姿勢 「特別扱いはしない。仕事の能力を国籍問わず評価し、日本人と同じ待遇で接する」
という潔い姿勢。文化の違いは尊重しつつも、組織としての規律を守るバランスの重要性が語られました。
ヤングケアラーとは、家族の介護の為、高校や大学の教育に支援が必要な人を対象とする。との認識でしたが
日本では39歳以下をヤングと位置づけているとの事です。
パネリストは14歳からケアを担ってきた方で、「家庭環境の複雑さゆえの難しさはあるが、本人の能力とは関係がない。
本人の事情をよく理解した上で採用し、伴走することが大切」という言葉が印象的でした。

後半のグループ討論では20グループに分かれ、自社の課題を深掘りしました。
そのそも、多様な人材を受け入れていくのは、今の日本のように人手が不足している状況
では避けられない課題である。
特に採用にあたっては、不利になるとおもい、例えば精神疾患や、難病、LGBTQや介護などの家庭の事情
をオープンにせず、後で問題のなることも少なくない。日本社会の課題と言えるかもしれません。
差別や偏見は時代とともに少なくなっているように思うが、実際に接するとどう接して良いのか戸惑ってしまう。
結局、腫れ物に触るように扱うようになり、周りも疲弊して行くといった意見が述べられました。
グループ討論では、本人が就業可能な業務内容や業務時間を整備する事がポイントである。あるいは1社で抱え込まず
地域で一人の人を雇用するシェアワークの考えが大切だ。などの議論がありました。
しかし、作業標準すら出来ていない中小企業にとってはやはりハードルは高いのが実情です。
多様な人の就労を支援してくださる組織(例えばWORK! DIVERSITYプロジェクト等)もあると、討論の中で
も出ました。
否定的な事ばかり言っても始まらない。避けられない課題なので、自社でまず何が出来るのか考えてみる事が
大事だと感じました。
多様な人材の雇用は、特別なことではありません。そもそも「健常者」とされる人たちの中にも多様な個性が存在します。
大切なのは、個人の想いを丁寧に拾い上げ、会社として何ができるかを考え続けること。
それが「働きやすい職場」への第一歩であり、経営の根本であることを改めて学ぶ機会となりました。
