テーマ:あなたの会社の社会的意義、価値は何ですか?

  • 報告者:一般社団法人エボシライン 代表理事 高野宏章氏
  • 開催日:2021年1月19日(火)
  • 会 場:Zoom(オンライン)
  • 参加者:32名

一般社団法人エボシライン 代表理事 高野宏章氏

湘南支部1月例会は、一般社団法人エボシラインの高野宏章さんに「あなたの会社の社会的意義、価値は何ですか?」をテーマに報告いただきました。

高野さんは、NPO法人地域生活サポートまいんど(湘南支部会員)の社員として10年程前より同友会運動に参画し、障害者福祉部会の立ち上げをはじめ経営指針作成部会、湘南支部副支部長等数々の活躍をされてきました。同友会で、様々な経営者から影響を受けたことが独立の契機となって、起業を目的に退職され、自身の障害福祉サービス事業所の開業にあわせて、新たな同友会の会員として復帰されています。

2021年1月 湘南支部例会の模様

創業の地に選んだ茅ヶ崎は、自分の住む街に貢献したい想いと、茅ヶ崎市内には就労移行支援事業所が少なく、隣接の寒川町にも就労移行支援事業所が無いという戦略上の理由から決めたそうです。

ところが、資金集めの壁にぶつかり、政策金融公庫や金融機関からの借入はうまく行かず、最終的には一番したくなかった親族からの借入で資金を確保しました。心配していた職員の採用は、高野さんを慕って、同業で活躍していた数名が集まったそうです。これも高野さんの人徳なのでしょう。

ようやく昨年4月に障害福祉サービス事業所「ちがさきエボシライン」を開所したものの、コロナ禍に直面し、利用契約者数は目論見よりも少なく、苦しい開業となりました。家賃の高い駅側に事業所を構えたことを後悔しつつも努力を重ねて、少しずつ利用契約者は増え、経営が安定するまでもう一歩のところまできたとのことでした。

2021年1月 湘南支部例会の模様

「かつて出会った多動な子が、安心して働ける会社を創りたい」高野さんは、これが障害福祉に携わる契機と言います。高野さんが、今も大切にしている想いであると感じました。長年その想いの実現に向けて、社会へ働きかけ続け、様々な障壁を開いてきたからこその言葉であり、地域にとって価値のある想いであると感じました。

「豊かな心で支えあい輝く未来を実現します」高野さんは早々に経営理念を作成し、今後も実績を上げ、利用者の満足を高め、地域の信頼を得ることを自社の将来像に掲げて、茅ヶ崎市内の企業1社に一人の障害者雇用と茅ヶ崎市全体の就労支援力の底上げを茅ヶ崎の障害者就労の展望としたいそうです。そして、自社の社会的意義を「エボシラインに関わる全ての人、企業等の利益、幸福感を生み出す会社でありたい」と言います。

当日は、馴染みの薄い障害福祉サービスの収入の仕組みについても、わかりやすく説明いただきました。エボシラインの発展を期待しております。

(文責:社会福祉法人ひばり 副理事長 鈴木 暢)