2024年11月21日
2024年12月13日[たま田園支部]
学生時代からバイク(自転車)に夢中だった神居氏はその道でプロライダーまで進むが挫折し、その後父親が設立した神居製作所に入社するものの、父親が経営者仲間の借金の連帯保証人となっていたことから(しかも、当時世間を賑わせた商工ローンから)、やむなく自己破産する事となり、取引金融機関からの強い押しも有り20歳そこそこの若さで会社を継ぐ事となった。そんな神居社長を待ち構えていた試練は更に続き、親子2代に渡り自己破産をする羽目に。
夜逃げ同然の生活や新たに立ち上げたケイ・エム・エスでの借入NGの話や新たに導入する設備にリースさえ組めない話など、話を聴いているだけでこちらまで暗くなる内容であったにも関わらず、神居社長は暗い表情は一切見せず、良い意味での開き直りというか、常にポジティブな姿勢にこちらまで元気が出て来るような報告であった。
グループ討論では、「あなたが経験した「経営上の想定外」をどのように乗り越えましたか?」というテーマで討論を行ったが、明らかに「想定外」の経営危機を人一倍経験された神居社長ではあるが、元々の性格なのかこれらの経験から鍛えられたのかは定かではないが、過去に捉われず、また、先の見えない未来に必要以上の不安を抱かず、常に今を一生懸命直向きに生きる姿勢は、我々経営者に元気を与えてくれる報告であった。
そして、今回のコロナ禍もそうだが想定していない苦難やピンチがいつ何時目の前に現れたとしても、経営者はそれを乗り越えて行かねばならず、精神力と行動力が明日を切り開いていくのだと改めて学んだ例会であった。
(文責 株式会社アルファメディア 代表取締役 小湊 宏之)