今回の例会では、最初にブランディングとは「信用力の向上」であり「私だけの価値をつくる」こと。マーケティングとは「顧客リスト」の取得の為に行う、と定義して頂きスタートしました。
コロナ禍で飲食店をはじめ、多くの企業でお客様が戻らないケースが多くみられ、原因はお客様がファン化されていなかったからとのご指摘がありました。
「良い商品、良いサービスを出せば売れる」ということにはならないことが多いようです。
「要素と用途を変える」というお話の中で、通販番組で話題の「シャワーヘッド」は、元々は節水が目的でしたが、細かい泡が頭皮や肌の中に入り込み洗浄に良いとされ、拡販に結びついたそうです。さらに「勝手に宣言(一言フレーズ)」というお話で「お受験歯科」という、受験生にターゲットを絞った歯科医のお話がありました。これは、インプラントや子どもの矯正歯科に絞りたい歯科医院の「ポジショニング」のお話でした。社会のニーズにマッチし「○○と言えば○○」と定義することができればオンリーワンの指定席となるそうです。
要点として「マーケティングのフレームワークを作り、第三者評価を得るためにブランディングをする」とまとめて頂き「誰に何を売りたいのか」改めて考える機会となった例会でした。
全体を通してテクニックの話というよりも、一番な大切なことを終始なされていると思いました。それは「相手の話をもれなく伺う」ということです。お客様は自社や本人の魅力に気づいていないことが多いです。大林さんは丁寧に傾聴なされ、お客様が気づいていない魅力をお伝えしていらっしゃいます。大林さんのように演出することはすぐにはできないかもしれませんが、社員やお客様のお話を傾聴し、商品やサービスの提供に結びつける努力は今すぐにできると思います。
社員とお客様の声を真摯に受け止めて自社の発展に結びつけてまいります。
(文責 ㈱伊藤商会 代表取締役 亀卦川基喜 横浜中央支部)