今回は経営指針56部会を受講された池田内燃機工業㈱の池田社長から現状における実践をご報告頂きました。
池田内燃機工業は70年を超える建機の老舗企業ですが、売上げの50%を占めるお客様の事業縮小の煽りを受け、この先どうすればよいのか答えを見つけるために池田社長は経営指針作成部会を受講された経緯があります。
池田社長は今後の事業を継続すべきかそれとも体力があるうちに廃業するか悩まれている次期でもあったそうです。
経営指針作成部会では宿題の多さに圧倒されながらも徐々に自身の気持ちに変化が現れたそうです。
受講当初は目先の事ばかりで経営をネガティブに捉えていましたが、OBや同期からのアドバイスと真摯に向き合った結果、本来の潜在顧客がいることにも気が付き始めます。
その思いを10年ビジョンにし社内で発表されました。
まだまだ実践は始まったばかりですが、会社の目指すべき道筋が明確になったことで少しずつ社内が変わり始めている実感があるそうです。
今回のご報告を聞いて一番印象に残った言葉は『建機の池田から技術の池田へ』です。
この言葉は池田内燃機工業が向かうべき方向と目指すゴールが具現化した瞬間でもあるように思います。
経営指針作成部会を受講して社員に対する姿勢も変わった。
今は自分自身がワクワクしていると仰っていたのがとても印象的でした。
人事評価制度を取り入れて、社員が自身の将来を見通してキャリアアップも出来る。
また、社長塾を開催し、創業者の池田から現社長の池田までのDNAを社員に継承していく。
そんなお話もされていました。
グループ討論では『あなたの会社の未来は?その時社員は?』、『もし売上の柱が無くなるとしたら、どうしますか?』という2つのテーマについて熱い討論を行いました。
また、討論には56部会の同期の方々もご参加頂き、あらためて経営指針同期は素晴らしいなと感じる事もできました。
社歴が長ければ長いほど過去には、沢山の難局と試練にも遭遇したと思います。
きっと歴代社長も強い信念を持ち、力強く時代を渡り事業継続されてこられたのだと思います。
今後も理念経営を通して「良い会社、良い経営者、良い経営環境」を実践していこうと思いう例会でした。
(文責:㈱応用ソフト開発 代表取締役 鈴木克彦)