2月の例会は、たま田園支部が毎年行っている新入会員による報告会でした。
テーマは「自社の現状と課題を語る!」
報告は3名の方が行いました。一人目はキャッシュフローコーチ、ゴーウェル㈱の友部氏、二人目はコンサルティング会社を立ち上げたEncoach㈱の北薗氏、三人目は保育園、幼稚園へカメラマンの派遣などを行っている㈱ステップの嶋氏でした。
友部さんは、大学卒業後、スキーメーカーのロシニョールジャパンに就職するもリストラに遭い、仕方なく保険営業の仕事につくと、最優秀賞を受賞。
今までに500名以上の中小企業開拓をされたそうです。その中で、お付き合いが長くなってくると、社長たちからお金の相談を受けることが多くなり、専門的に即答することが出来なかったが、一般社団法人日本キャッシュフローコーチ協会という団体に出会い、認定コーチになっったそうです。
キャッシュフローコーチの友部さんが行うコンサルティングは、社長と縦の関係ではなく、並列で一緒に目標を達成していくという。また、「お金のブロックパズル」というツールを使って、脱ドンブリ経営のコンサルティングを行っています。
「お金のブロックパズル」というのは、会社のお金の流れが図解で理解できるように見える化したツールで、経営判断のミスを防ぎ、的確な判断をすることができるようになるというお話で、大変興味が湧きました。
二人目にお話いただいたのは、Encoach㈱の北薗氏。北園さんはイタリアと日本のハーフということで、3歳までイタリアで育ったという。かつてはモデル業もやっていてPOPYEの表紙をはじめパリコレに出演、ニューヨークで行うユニクロの世界広告に起用など錚々たる経験を持つ。
しかし、年齢が上がるに連れてモデルの仕事も少なくなるという。そこで他に世の中に貢献できる仕事はないかと考えた時、他のモデルが独立をしたり会社を設立する時支えることができる仕事をしたいと思い、自分が理数系だったことから税理士という職業を選んだという。昨年まで勤めていた税理士事務所は1000人を超える大きな事務所で北園産は累計500社の会社設立に関与したそうだ。その中で、どのような経営者が会社を伸ばしていたかもわかったという。
税理士の仕事は、お客様と打ち合わせをしない時間も多く、もっと他に経営者を支える仕事はないかと考えた時、コーチングの仕事と出会い、コーチング、営業支援、財務コンサルティングを行う会社として昨年11月に独立を果たした。
経営内容は主には経営者向けコーチング、営業音サルティング、経営財務コンサルティングの3つの柱だ。
現在の課題は明確なビジョンが定まっていないことだそうで、同友会で学んでいきたいと語った。また、接客頻度を増やすことも課題で、コンサルトして常に見ているというアピールも大事だという。
三人目は㈱ステップの嶋氏。元々は東海圏内の学校関係の撮影を行っていた嶋氏。自分のやりたい仕事をしたいと、退職し2008年に出身地である川崎市で独立開業したという。最初は当然1件の顧客もなかったが、川崎7区と隣接する横浜市鶴見区、港北区、青葉区などの幼稚園を5周くらい回れば何とかなるだろうと営業を始めた。初年度は数園の仕事しか無く、四畳半一間から始めたそうだが、今では300園ほどの幼稚園、保育園がお客様だという。
昔はカメラマンが撮った写真を保護者の方が選んだのだが、2006年からネットで写真を売るというシステムが始まったそうだ。起業してからはそのシステムを研究し、今に至っているので、この業界ではとても古くからはじめたことになるらしい。
コロナ禍で撮影の仕事はとても減ったそうだ。そんな中、スタッフは「ステップの5つのお約束」という文書をまとめたという。お客様にしっかりと寄り添うように仕事をしてほしいという社長の思いが、コロナ禍の下スタッフにしっかり伝わったようで、とても嬉しいと嶋氏。
同友会へは、リモートで湯澤剛社長を見たと言い、その中で出てきた「中小企業家同友会」に興味を持って、元気を貰えればと入会を決めたそうだ。
現在の課題は、ホームページを本当に集客できるものに作り変える事。
本当にいいアルバムを欲しいお客様に弊社を選んでいただき、安いものが欲しい人は他所に行く。
そうなればいいなと語っていました。
社歴が長ければ長いほど過去には、沢山の難局と試練にも遭遇したと思います。
きっと歴代社長も強い信念を持ち、力強く時代を渡り事業継続されてこられたのだと思います。
今後も理念経営を通して「良い会社、良い経営者、良い経営環境」を実践していこうと思いう例会でした。
(文責:有限会社デザインスペースマジック 代表取締役 佐藤慎治)