例会テーマは「製造業が挑む新たなビジネスモデルとは!?~事業再構築補助金でチャンスを掴む!?~」と題しまして、現業の製造業から農業への異分野進出への挑戦について語っていただきました。
(有)川田製作所の2代目である川田氏は、自社が従事している金型製造業の厳しい将来予測を見据え、2011年の入社当時より新分野への展開について情報収集をされていたようです。その過程において、先代と意見が一致したのが農業であり、製造業の製造&品質管理のノウハウを活用した植物工場の運営について可能性を見出されました。その後、社内で野菜栽培(水耕栽培)を試験的に行い、生産ノウハウを着々と蓄積されました。農業進出への手応えを感じつつも、収益を確保していくのが難しい農業の弱みについて直面されたようです。
そこで、B型支援事業所の助成制度を活用することで、弱い収益性について、克服する見通しを立てられました。収益性の課題について、福祉事業と連携させることで解消するスキームについては、日々取り組まれているダイバーシティ経営を実践されてきたからこそのアイデアだと思います。
上記のような取り組みをされていた時に、事業再構築補助金制度の応募が始まり、申請・採択を受けられました。新会社の設立、用地取得や、建築申請なども、前例が無い為に、沢山の障害に直面されたようですが、一つ一つ乗り越えておられます。
事業開始まで、道半ばという状況ではありますが、川田氏のチャレンジする姿勢について、私は感銘を受けました。
グループ討論は「自社は10年後どうなっていたいですか?」というテーマで、将来ビジョンについて討論しました。多くの参加者が、チャレンジすることの重要性について共感され、10年後、20年後の自社の将来について熱く語っておられました。既存事業だろうが、新規事業だろうが、貪欲にチャレンジしていく。
改めてそう感じさせてもらった3月例会でした。
(文責:㈱田中製作所 川島 優)