ダイバーシティ経営とは「多様な人材を競争優位の源泉として生かしていく経営」と訳されます。ダイバーシティとは範囲が広く、年齢、性別、国籍、宗教、性的指向、障がい、文化などがあります。
異なるバックグラウンドの人たちが共存できる環境を作れるのかというのが今回のテーマの根幹でもありました。
「ボーダレスな社会は必要である」と誰もが理屈ではわかっているのに「何となく〜」という感情的なものが生まれてしまうのは何故か?ということと、知らず知らずのうちに「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」が影響してしまうのは何故か?の二つの問いを立ててみた。何故なら人は、過去の経験や知識、価値観などに基づいた見方や考え方が判断基準になってしまうからである。
報告を通じて感じたことは、4名の皆さんに無意識の偏見がないことである。
また、偏見を責めるのではなく、多様性を受け入れ、それに左右されずに意思決定をしていることである。多様な人材こそが競争優位の源泉であることを経験を通じて知っているのでしょう。
多様性はその人の個性でもあり、見方や考え方、スキルや特性が違う人たちが集まり、互いを支え合っているのかもしれません。もはや多様性は組織にあったらいいな〜ではなく、必要不可欠なことなのかもしれません。
また、グループ討論では、「あなたが考えるボーダレスな社会とは?」をテーマにたくさんのアイデアや意見が飛び交った。
カミングアウトしやすい環境をつくるために何が出来るのか?障がいを持つ家族の心情や汲み取るために何が出来るのか?など普段の生活では知り得ない情報ばかりでした。
誰にも相談できず一人で悩みを抱えていた方、誰かに伝えることで気持ちが軽くなった方の話は、感慨深いものでした。
人間尊重の経営を実践するためにもダイバーシティとは何かを追求し発信していこうと思う。
(文責:㈱オマージュ 齊藤 健司)