小田原支部10月例会は株式会社テクニカ 代表取締役 松本 行弘さんにご報告をいただきました。株式会社テクニカは「パパラギダイビングスクール」として神奈川・東京を中心に12店舗を展開しているスキューバダイビングスクールです。
「パパラギ」の一社員であった松本さんは前社長よりある日突然、次期社長として指名されました。戸惑いの中、ほどなく経営指針作成部会を受講して経営理念をまとめ上げ、自らの会社のあるべき世界観をもしっかりと創り上げました。
業種的には「商売敵」がたくさんいる中で、ただサービスを提供するだけでなく、他社と差別化され、顧客を虜にしてしまうような世界観を提供することで、たくさんのパパラギファンを生み出していると感じます。このことは社員さんの多くが「元顧客」ということに表されています。
コロナ禍では大打撃を受けましたが、ウェブサイトのアクセスデータからアフターコロナの人流の変化を敏感に察知し、先回りの対応をするなど攻めの姿勢を崩しませんでした。
松本さんの強みは社員時代から培われたITスキルと多彩なアイデアで、自らが中心となりはっきりとした意志を持って、世界観の具現化と発信を進められたことだと思います。
常にアンテナを張り、ネットの情報解析などから市場の変化を素早くキャッチする力には驚かされましたが、現状に左右されフラフラと擦り寄ってしまえば簡単に会社の「世界観」は崩壊し、結果、会社の魅力は失われて行ってしまいます。
確固たる世界観の確立と浸透があるからこそ、会社が直面するさまざまな課題に対して進むべき道が明確となり、一貫した意思のもと、かえって柔軟に対応できるんだと感じました。
パパラギさんのサイトは海の美しさと人々の笑顔で溢れています。学生時代に岩場に張り付いた大量のゲジゲジを見てから海が怖くて仕方が無くなった私ですら、海に行ってみたいな、ダイビングをしてみたいなと感じてしまいます。
私も経営理念からしっかりと会社の世界観を確立し、時代の変化に負けない強い経営をして行きたいです。
(文責:泰東興業株式会社 小澤三有)