今回は、有限会社堀口ハウスと合同会社ビリオン管財の2社を経営されている堀口貴宏さんに「事業を安定・継続させるために必要なこと」~私が市場を開拓し続ける理由(わけ)~について、ご報告いただきました。
堀口さんは、【新市場の定義】を”自社が持つ「経営資源」を活用して、「競合他社に勝利」でき、半「自動的」 に「収益」を確保できる場所”と定義しました。堀口さんは家族や身近な方々の影響を受けご自身でビジネスを興すことを志し、数ある仕事と業種の中で、結果、不動産業を選ばれました。
理由は、①組織が小さくても大きな金額を動かせそう、②人の流れを創りたいというものでした。
経営者になるまでは簡単でしたがそれだけではうまくいかず、経営者も最初は汗をかき、現場を知ることが重要だということに気づかれます。ただその際も、むやみやたらに行動することはせずに、「地域を絞る(川崎駅、横浜駅、関内駅、新横浜駅に特化。川崎駅から電車で30分圏内)」「単価(顧客)を絞る(50万円以下の家賃の仲介はやらない)」。そして、「Web集客」という、他社がやらない(他社の弱いところや弱点)の部分に注力しました。
その結果、安定した収益基盤が構築されました。「やるべきことを明確にし、無駄なことにリソースを割かない」という、まさに”自社が持つ「経営資源」を活用して、「競合他社に勝利」する仕組みを構築しました。これは、”選択と集中”の戦略が結果を生み出したと言えると思います。
そして、 安定した収益基盤を獲得した上でこれまで培ってきた、「不動産オーナーや見込み顧客のリスト(名簿)」、「店舗仲介のノウハウ」、「協力業者やパートナーの活用」、「投資用戸建やマンション賃貸・競売ノウハウ」など、これらの「情報」という経営資源(アセット)を活用し、トライ&エラーを繰り返し、今後も果敢に新市場を開拓されていかれることと思います。さらには、堀口さんが目指している「人の流れを創りたい」という想いの体現に邁進される姿がより明確にイメージできました。
今回の例会からの「学び」として、大きく5つにまとめさせていただきます。
弊社も堀口さんと同じように小規模事業、スモールビジネスの形態で事業を営んでいますが、今回の学びを明日からの経営に活かし、経営理念の実現に邁進していきたいと思います。座長という貴重なお役目をいただき、この度は誠にありがとうございました。
(文責:㈱ちょんまげ 代表取締役 石上 和平)