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[報告] 2022年12月 川崎支部・女性部会合同例会

テーマ:譲る側の思惑、譲られる側の困惑
    ~先代から引き継いだ強靭なものづくり会社を目指して~
開催日:2022年12月21日(火)
報告者:(株)開明製作所 代表取締役 梅田八寿子氏
会場:川崎市産業振興会館 & Zoom(オンライン)
(株)開明製作所 代表取締役 梅田八寿子氏
左から(株)開明製作所 代表取締役 梅田八寿子氏、座長の阿部早苗氏

本日は、㈱開明製作所 代表取締役 梅田八寿子さんに「譲る側の思惑、譲られる側の困惑~先代から引き継いだ強靭なものづくり会社を目指して~」をテーマにお話頂きました。

梅田さんは多くの縁を感じパートとして入社した開明製作所で、生産管理システムを提案し設計するところから始まりました。先代はバリバリ働く梅田さんを自分の右腕として、また自分の実践してきたことについてや相談事を持ち掛けるなど、二人三脚で進み自分のコピーを作り上げていきました。

今回のグループ討論では、「譲る側は、何を承継するのか?」じっくり考えるいい時間となりました。そもそも承継とは何だろう?株や資金については勿論ですが、自社が譲れないコアな部分があると思います。それは100社100様ありますので、原点回帰になる、いいきっかけになったのではないでしょうか。

2022年12月 川崎支部・女性部会合同例会

今回の例会を聞き、事業承継は何においてもしっかり話し合ってから進めるべきだと感じました。

  1. バトンを渡すのタイミングはいつなのか?バトンを渡すまでには、実務・財務等を含め、本人達、また周りの心の準備など多岐に渡ります。それに費やす時間は長い方がいいと思いますが、いつ頃伝え、進めていくのか 先ずは、じっくり話合うことが必要だと思いました。
  2. 「株」の買い取り。相手が譲る気持ちがあるか、また買い取る側もそのお金が用意できるのか?など、一筋縄ではいかないところではありますが、ここが整理できないと本当の承継にならない重要なポイントだということ。そして、資金について。どの企業にも借金はありますから、どのような形で借入をしているのか、またその保証についても明確にすることです。
  3. バトンを受け取る側のやる気、覚悟です。先代から受け継いだものを大切にし、そしてどのように発展させていくのか?新たな船で社員たちと一緒に進んでいくために、しっかりと考えておくべきだと思いました。
2022年12月 川崎支部・女性部会合同例会

私も二代目で父から引き継いだ身ではありますが、何も話さず承継したので、大きく揉めました。親族内でも親族外でも同じこと、きちんと話し合っていくことが重要だと思います。

梅田さんは様々な問題を抱えながらも、先代から受け継いだモノづくりの技術力を活かし、どんどん会社を成長させています。

バイタリティーあふれる梅田さんの挑戦を、これからも注目していきたいと思います。

(文責:有限会社トワダ 代表取締役 阿部早苗)