2022年10月17日(月)、藤沢商工会館ミナパークにて、湘南支部10月例会が開催されました。今回は、昨年5月に入会された横浜みなと支部所属、株式会社Woo-By.Style野村美由紀さんより「身近な人をささえるチカラを『経営力』に繋げる」をテーマにご報告いただきました。
野村さんの生い立ちの中で、“当たり前”にあった「多様性」と「経営」。
介護保険制度が始まる前、家族みんなで介護することが当たり前だった時代の祖父の介護。全てのことに介助が必要な祖父が“みんなと同じように暮らすための工夫を重ねる毎日。母の特性。そんな中から培われた「当たり前の多様性と身近な人を支えるチカラ」・「誰かの困ったを自分ごととして捉える視点」
そして、「薬局の孫」として生まれ、「司法書士法人の娘」でもあった野村さん。「経営」が身近にあり、一人っ子であったため、“経営者になる”ことへの意識を若い頃から持たれていました。
しかし、家族が経営者だったから、家族の介護をしてきたから、今の野村さんの経営があるのでしょうか?単純に、それだけではないと感じました。
野村さんの報告から「今何が起こっているのか?」事実を冷静に捉える「観察力」と「分析力」、継続や循環といった言葉に表現されるその場限りの解決の満足ではない“当たり前”を目指す気持ち、みんなの困りごと(需要)へのアンテナとそれを繋げる発想力があったからこそ、培ったチカラを生かす今の経営スタイルがあるではないかと思います。
野村さんは、ビジネスとしての基本である「その事業、誰の何に役立つのか?」という視点を常に忘れず、誰かの課題は「私たちの課題」という自分ごとという捉えのもと「一石●鳥か?」という視点、想像力と思いやりを持って関わるコミュニケーションをもとに、イベント企画・実施運営をされています。
その実践力は、事業内容だけでなく、自社の社員の働き方においても内勤メンバー・プロジェクトメンバー・リモートメンバーと単なる社員かパートかという分類ではなく、一人ひとりの多様なニーズに応える関わり方にも発揮されています。
かつての日本では当たり前にあった、「地域での支え合い」をビジネスを活用して、継続性と多様なニーズに応えるチカラに変えて行く先駆的な実践をされているのではないか?と感じました。
(文責:じぶんsmile 代表 林 英奈)