今回は、湘南支部より株式会社ソリッドプラス代表取締役 鈴木 大さんをお招きしての例会報告でした。
冒頭、幼少期から学生時代のお話から入りました。通っていた高校は相当ヤンチャな学校だったこと、そして自身も朝まで遊んでそのまま登校したことなど、普段の鈴木さんを知っている人にとっては想像し難い貴重なお話でした。
高校を卒業し就職の頃、時代は就職氷河期。面接に行ったのは10社だそうで、時代のせいもあり簡単な就職ではなかったそうです。
最初に就職したのが印刷会社だと言います。ここでは印刷のオペレーターを仕事としていてこの時印刷やデザインのモノを作る仕事が好きになりました。
ところが、会社から営業職への転換を言い渡されます。しかし本当はデザインの仕事がしたい鈴木さんは、営業をやりつつもデザイン部への移動の希望を毎年出していました。その希望は会社に受け入れられませんでした。それもそのはずで、この時の鈴木さんはトップクラスの営業成績だったそうです。営業の仕事をしている間に、お客様から色々なアドバイスをいただき、教わったことも多いと言います。また、このころにバスガイドだった今の奥様と結婚もされたそうです。
印刷会社は約10年勤めましたが、この頃にヘッドハンティングされます。ここからが、鈴木さんの転職人生の始まりとなります。
転職した会社は、ガラスの加工会社でした。例えばケーキなど食品を販売するケースや建築物の湾曲ガラスなど。ガラスを曲げて加工する会社です。
入社時は、新しいジャンルを開拓していって欲しいという話しでしたが、毎日が計算と書類への計算式の書き込みばかりで、話が違うと感じていました。そこで今度は転職サイトへ登録。転勤を考えます。
3番目の会社は広告代理店でした。話の流れからすると、これでやりたい仕事が出来る会社に巡り合ったように聞こえますが、またまたうまく行きませんでした。
この会社は10人入社しても1年後には一人も残っていない会社でした。テレアポが取れるまで部屋を出るななど、今でいうブラック企業で鈴木さんは中間管理職の立場でしたが「鬼軍曹」になれなく、ノイローゼになり2年半で退職しました。
4番目に就職したのは、デザイン制作会社です。この会社はなにやら宗教のようなものに入会しないと継続できないという、聞いたこともないような会社。ここも2年で退職しました。
この後は転職せず、知り合いの休眠会社を買い取り企業することになります。
鈴木さんは同友会を紹介され経営指針を受けます。今では社員と共に事業を順調に進めていますが、実は大学に編入し経営学など学び直しも行っていると言います。経営者だからこそ学び続けるということを同友会から学んだと言います。
この度の報告を聞いて、4度も会社を変わってきたこと、この経験やその間に出会った人たちとのつながりや学びが結果的に経営者として豊富な経験として生きていると思いますした。
(文責:㈲デザインスペースマジック 佐藤慎治)