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神奈川県中小企業家同友会
10:00〜18:00(月〜金)

[報告] 2023年6月 たま田園支部例会

テーマ:起業しなくてもよかったのに、起業してしまった私
    ~人と人とのご縁で繋がる経営~
開催日:2023年6月16日(金)
報告者:一般社団法人発達障害者就労サポート協会 代表理事 隠村美子氏
会場:てくのかわさき & Zoom(オンライン)
参加者数:33名
一般社団法人発達障害者就労サポート協会 代表理事 隠村美子氏
一般社団法人発達障害者就労サポート協会 代表理事 隠村美子氏

報告はまず隠村さんの自己紹介から始まった。

隠村という苗字は変わっているが、父は岩国、母は出雲の出身で、周りにも隠れるという字がつく家もある地域に住んでいた。そして、小さなころから第六感のようなもを感じる子だったという。

臨床心理士になるきっかけ

かつて父親が肝臓がんになりホスピスに入った際、母親と隠村さん自身が精神的に臨床心理士の方に大変救われた。そんな経験から臨床心理士を目指したという。

創業のきっかけ

麻生区の教育担当の仕事をしていたが、東京都のスクールカウンセリングの仕事の話があったが法人では請け負う事が出来ない決まりだったため、個人事業として請け負うことになる。

スクールカウンセリングで子供たちの相談を受けるうち、「この子たちのために何かしてあげたい」と考えるようになり起業を目指す。地域の起業塾に入ったことがきっかけで、同じ階に所属していた同友会員の方から誘われ、同友会の女性部会の講演を聞きに行く。その後同友会に入会することになる。

たま田園支部6月例会

同友会とダイバーシティ委員会

入会後、小田原支部の川田さんの報告を聞き、私も手助けがしたいと思いダイバーシティ委員会にも参加する。

看護大の単位がうまく取得できない学生をインターンシップによる看護以外の職業体験で社会に出せたり、ダイバーシティ委員会のメンバーの協力を得て困難を抱える学生を就職に導くなどの経験を経て「私がやりたかったことはこれだ」と強く感じたという。若者・障碍者を就職に繋げたいというのが隠村さんが本当にやりたいことだ。

思いと収益

自分が強くやりたいと思っているのは、個々の話を聞いて、後々も相談にのる個人カウンセリングや適性診断だが、これはなかなか収益につながらない。一方スクールカウンセリングは実は大きな収益につながる。事業を継続していくためにはスクールカウンセリングをやめることはできないが、そのために本来やりたい個人カウンセリングを時間が取れないという理由で断っているのが現状だ。

グループ討論

たま田園支部6月例会

「法人・個人の事業のバランスの取り方について」というテーマでグループ討論が行われ、隠村さんの事業について様々な意見が交わされた。

(文責:㈲デザインスペースマジック 佐藤慎治)