2020年4月7日全国7都府県に緊急事態宣言発出。未曾有の世界的危機に経営者はどうあるべきか。
「動きを止めるな」「昨日までの常識が通用しない時代の変化、その時、新たなビジネスが生まれる」 そう語るのは㈱ハマ企画 代表取締役田中友尋氏。
欧州のパンデミックの余波により、第1波と呼ばれる感染拡大が始まった2020年の早春から、すぐに行動を起こす。
「終息後も元の世界には戻らない」と語る田中氏は、働く環境の変革を加速する。
元々描いていた未来像がコロナ禍で思った以上に早くやってきた。まず、第一に取り組んだのが、今回のテーマでもある「テレワーク経営」だ。
元々㈱ハマ企画は全社的にITについての知識が高く情報共有も行われていたため、テレワーク環境の整備は、難しいものではなかったと田中氏。
今回の例会は、テレワーク経営でどのような変化が起きたか。また、根幹にある経営指針と今後の課題について報告となった。神奈川県も独自の緊急事態宣言が出されるなか、7月21日ハイブリッド形式での開催となった今回の例会は「テレワーク」をテーマとしていることから、田中氏もあえてzoomでの報告となり、会場に報告者がいない異例の形式となった。
報告序盤のテレワーク実践の仕掛けについては、実際の作業ツールとコミュニケーションのルールなどについて専門分野の知識を活かした実践方法を学ぶ機会となり、中盤以降はテレワーク導入の背景と、どのような変化が生まれたかについて語られた。最優先は「社員の安全」通勤が無くなれば、感染リスクは抑えられる。そして「環境の整備」直接会わなくても対話する場面が以前より増えたという。
これほど上手く転換できる企業は稀なのではないか。実際、参加者の中には、テレワークの導入が難しい業種業態の企業も多く、グループ討論でも議論が交わされた。
在宅勤務が出来なくても、「社員の安全」・「環境の整備」は経営者の責任であり、社内での接触機会を減らし、対話を増やすなど、自社ならではのテレワーク導入の為のヒントが今回の報告には数多く含まれていた
(文責 信亜装飾㈲ 代表取締役 浅井雄二)