横浜中央支部3月例会。ようやく出番到来、山本潤事務局主任の実践報告です。
山本主任の印象。とにかく抜群に頭が切れる、声が大きい、行動が迅速、誰にでも好かれる。
横浜中央支部では、この数年間、「支部会員の経営実践報告縛り」の例会を行ってきました。
そんな中、正直、「山本事務局員の報告は経営実践報告なの?」という声もありました。
今回の例会は、支部三役担当。私達三役は「山本主任こそ、悪戦苦闘している経営者と血と汗を交えながら体当たりで闘っている一番のパートナー」という見解で満場一致、後ろ向きの山本主任の首を縦に振らせました。
実践報告の題材は一本縛り、「事務局員から見た、良い会社、悪い会社、実名を出しながら泥臭く報告を」でした。「悪い会社」に関しては事務局面々が「それを言ったらクビになる」と怖気づいてしまい没になった点は残念ではありますが、素晴らしい実践報告に終始。
17社の経営実践を例示し、その中で本当の中小企業経営者のあるべき姿のあぶり出しをしてくれました。
17人の経営者に共通なキーワードは「自社の未来を見据え」、「何をやるべきか、何を捨てるべきかを徹底して検証し」、「社員や関係者に未来の自分達の活躍の場をしっかりと見せ」、「社員や関係者が自らの意志で前に進む居場所を構築する」ことに命を賭けている点です。
山本主任の駄目な経営者像は「①目指す方向が不明瞭」、「②変化に対応できていない」、「③課題が何かわかっていない」、「④社員が成長する仕組みがない」との見解。でもここに出てきた経営者が皆、①~④の問題を潰してきた立派な経営者か?そんなことはありません。誰もが皆、失敗に失敗を繰り返し、そこで成功するためにはどうすればいいか真摯に悩み、同友会で学び実践してきた経営者です。
決して諦めることがない、常に前を向いて泥にまみれてきた経営者達です。それを普段学ぶことができない事務局目線で学ぶことができた実践報告でした。
参加した経営者の多くは、少なくとも一つ、経営のヒント、持ち帰れた筈です。山本主任、本当に素敵でしたよ。貴方なら誰もがついていくのに、「経営者になる気はない、今の仕事が天職だから」という言葉が、残念でなりません。
(文責:エヌ・エイ・アイ株式会社 伊藤秀司)