今回ご報告頂いた内容は伊藤さんが今まで川崎と共に歩んできた中で、如何に川崎という地への地域愛が強いか伺える報告内容でした。
報告内容はご自身が今まで地元企業を支えるべく前職の川崎市役所の局長時代からさかのぼり、地元企業の経営課題や取り組みを自らの健脚で聴収していたベースがあり、現在の川崎信用金庫時代には、中小企業診断士の資格を生かし、市内企業の経営課題を的確に分析して問題点を洗い出しアドバイスを行うなど、他の金融機関の職員には真似の出来ない様な行動力を感じました。
伊藤さんと言えば「川崎モデル」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、川崎モデル=経営者に寄り添い、経営課題と向き合う。ご自身もこの言葉通り愚直に1社1社訪問先の企業を訪れてその企業を的確に見定めながら行動を積み重ね続ており、実際に何故川崎市の行政がそこまで地元企業に親身になって応援してくれる事が出来たのかは、伊藤さんの尽力に他ならないと実感致しました。
現在の川崎市行政の支援体制を築き上げてきた実績は正に伊藤さんの大きな功績としていまでも受け継がれています。
昨今の中小企業は自らの力で自立し続ける事は大変困難な状況下にあります。伊藤さんは今でも毎日の様に市内を歩き回り訪問先の企業では、課題を見極め、知財の活用や繋ぎ融資の提案など、様々な手法にて企業にアドバイスやサポートをし続けております。昨今は昨年の台風19号の災害や今年のコロナ対策の緊急融資や、助成金、補助金のアドバイスも的確に行い続けております。その訪問企業数は既に川崎信用金庫入庫の5年間で500社を超える企業数とも聞いております。
例会後半では今回の例会のテーマとして上げられている「経営課題の改善への一歩」を実査に企業への状況分析の為に使用する課題解決シートを使いながら、参加者全員に自社の問題点と、その課題に対する対処方法を考える時間を取りながら進めるワーク形式を織り交ぜ、参加した経営者全員が例会の時間内に課題意識を抽出して持ち帰る事が出来たのではと思います。
ご自身は今でも毎日市内の中小企業を自らの足で通い続けていますが、今後も川崎の中小企業の心強い味方として時には心強い戦略家として、様々なアドバイスを頂きながら、地域の活性化の縁の下の力持ちとして担って頂けることを願っております。
(文責:日崎工業㈱ 代表取締役 三瓶 修)