3月例会の報告者は湘南支部と女性部会において活躍されている、㈱菱和園の山田仁子社長でした。このランチ例会は、ハイブリッド(リアル&ZOOM)にて開催しました。
菱和園は創業から55年、緑茶の製造販売・健康茶の販売卸しを営み、発展してきました。創業者の祖父から父へ、そしてバトンは仁子さんに引き継がれます。
幼いころから日本茶製造の現場が大好きだった仁子さんは、この事業を継承することへ、ためらいはなく会社へ入りました。躾に厳しいお父様でしたが、経営者としての信念・姿勢を仁子さんに背中で伝え、土台のしっかりした会社を築かれていました。
数年前から後継者・仁子さんの具体的な勉強が始まり、茶袋印刷業の㈱吉村・橋本社長に相談したところ、神奈川同友会を紹介されました。入会の橋渡しをさせていただいた私からは、同友会で学ぶことはたくさんありますが、やはり経営指針作成から始めることを、まずは勧めました。
社長就任前に経営指針について受講され、自分の言葉で会社の未来を描く時間をもてたことは幸せなことだと思います。カリスマ性の高い前社長からのバトンは重かったでしょうが、それを社員とともに受けとめる基礎づくりができたことは大きな成果に結びつく一歩になることでしょう。
山田社長は毎朝、社員全員にお茶を淹れているそうですが、一服のお茶からはじまる仕事は、菱和園にしかない気付きを共有できる大切なひとときかと思います。
経営理念を定めて準備をされ、新しいことへチャレンジする山田社長の夢はこれからの菱和園の未来を拓くことになるでしょう。
報告終了後のグループ討論テーマ「あなたの事業の夢を熱く語ってください」では、経営者だからこそ描ける夢を和気あいあいと少し興奮気味に語り合うようすが印象的でした。
(文責:株式会社栄港建設 岡野美紀子)