4月に入り、新年度が始まりました。
街では、おろしたてのスーツに身を包んだ新入社員の姿が見られ、春の訪れとともに新たな門出を感じさせてくれます。
このたび、神奈川同友会 社員教育委員会主催による「新入社員研修会」が、4月3日・4日の2日間にわたり開催されました。私は2日目に見学させていただきましたので、概要をご報告いたします。
初日は、社会人としての基本を学ぶビジネスマナー講座が行われました。 名刺交換や挨拶の仕方、敬語の使い方など、社会人として必要不可欠なスキルについて実践的な内容が中心となっていました。
2日目は、グループワークを中心としたプログラム構成でした。
参加者は他社の方とチームを組み、討論や発表を通じて協働する力を養う機会となりました。グループ名を決める、模造紙にまとめて全体発表を行うなど、チームビルディングを促す工夫が随所に見られました。
また、最後に各テーブルには社員教育委員会の委員が配置され、必要に応じてアドバイスを行うことで、学びをより深められる時間となっていました。
中小企業においては、新入社員が1名のみというケースも多く、同期と呼べる存在がいない企業も少なくありません。
本研修には約70名が参加しており、同じ時期に社会人としてスタートを切った“同期”のような存在と出会える貴重な場となっていました。
今後も、フォローアップ研修や中堅・管理職向けの研修などを通じて再会する機会も設けられており、長期的なつながりを育む場にもなっています。
私自身の経験としても、社会人生活の中で困難に直面した際、同期や“サードプレイス”と呼べる存在に助けられたことが多くありました。
会社内では相談しづらいことも、外部の視点で話を聞いてもらうことで新たな気づきが得られたり、解決の糸口を見つけることができます。
また、精神面においても孤独感の軽減や、メンタルヘルスの維持において非常に効果的であると感じています。
社会人として歩み始めたばかりの新入社員にとって、このような研修は、知識やスキルの習得にとどまらず、今後支え合える仲間とのつながりを築く大切な機会でもあります。
デジタルツールによるコミュニケーションが主流となった現代だからこそ、対面での交流や実践的な学びの場を通じた“リアルなつながり”の重要性を改めて感じました。
本研修で得られた経験が、参加された皆さんにとって、今後の社会人生活を支える土台となることを願っています。
Saki Coaching
松野咲子