[報告] 2023年5月 県央支部特別例会

2023年5月23日、大和のシリウスに於いて県央支部総会及び特別例会報告が行われました。

報告者はステップアップ税理士事務所改め税理士法人東京さくら会計事務所・厚木事務所となった小川さん。『経営者の覚悟と決断』と題して行われました。

小川さんは今までに各方面で50回以上は講演等を行っている、いわば『話のプロ』。そんな小川さんの報告は、やはり洗練されたものでした。

よく頭の回転が早い方は早口だと言われますが、小川さんもとても早口。ですが滑舌が良いので、聞き取りにくいと言う事はありません。そんな小川さんが紹介してくれた事例には興味深いものがたくさん。

個人的に1番胸に響いたというか、耳が痛かったのは、『部下に説明を求めるときのこと』

流れとしては
①なんでできないんだ！→ ②理由を話す→ ③言い訳するな！→④何も言えなくなってしまう、です。
とても自省。

そして今回の報告前に関心があったことは、『税理士法人東京さくら会計事務所・厚木事務所』となられたその経緯。古くからの会員さんには小川さんといえば『小川正人税理士事務所』でお馴染みだったはずです。

報告を聞いて感じたのは、決してネガティブな意味でのM&Aではなく「事業合流」というスタイルだそうです。この事業合流と言うのは、今回初めて聞いた言葉で、その辺、経済誌に小川さんが寄稿した記事を見せてくれました。

この例会の座長ですが、なぜか私にご指名が来ました。あとで感じたのですが、実は少し以前に自分も形態は違うとしても、似た経験をしていることがあり、その辺を加味した人選だったような気がします。

小川さんの言葉には『この仲間とずっと仕事をしたい』というのがありました。

どんな経営者にも必ず訪れる、年齢を重ねるという事実。そのことへの対峙を端的に語ってくれた部分がこの例会でのヤマ場だった気がします。

経営者が自社の存続を願うとき、自分の人生そのものと絡めてどう向き合って行くかを改めて考えさせられた、とても有意義な例会報告でした。

（文責：キムラホーム㈱　専務取締役　木村匡宣）