本日は神奈川県中小企業家同友会県南支部(横須賀、逗子、葉山、三浦、鎌倉)の会員企業が行ったコラボレーションをご紹介します。
めいあい株式会社(代表取締役:柳瀬和浩氏)は横須賀市追浜で就労支援B型作業所「メイアイグリーン」で障がい者の就労支援を行っています。
めいあいは元々花屋さんであることから、お花の花束づくり、革製品制作などを行い、多様な方々が楽しく働いています。
メイアイグリーンの新たな事業を創ろう!と、同じ神奈川県中小企業家同友会相模原支部の会員企業である株式会社S.Design Create(エスデザインクリエイト 代表取締役:清水裕介氏)に依頼し、点字打刻機を制作してもらっています。まだ完全納品には至っていませんが、一部納品された打刻機で名刺に点字の打刻を行っています。
点字打刻名刺はすでに取引のあった企業には大好評!すでにメイアイグリーンの中核事業に育ってきています。
実はメイアイグリーンでは事業立ち上げ当初、既製品の点字打刻機を使って点字の打刻を行っていました。
しかし、手に伝わる打刻の衝撃が強く、手が痛くなってしまうことから障がいのある利用者の方の作業に向かず、柳瀬氏は困っていました。たまたま例会(異業種交流勉強会)でエスデザインクリエイトの清水氏に出会い、打刻機の悩みを相談したところ、「それなら作りますよ」と、清水氏は二つ返事で引き受けたそうです。
その後、エスデザインクリエイトはメイアイグリーンの要望を丁寧に聞き、何度も試作を繰り返しました。エスデザインクリエイトだけではできないとなると、清水氏は知人に声をかけ、協力をあおぎ機能を追求。ついに「痛くない打刻機」ができあがりました。
点字打刻名刺は、今ではメイアイグリーンの利用者の方々の大切な作業メニューに育ち、収入源となっています。
エスデザインクリエイトの清水氏は1985年に株式会社ニコンに入社。カメラレンズから半導体露光装置まで、数多くの製品の生産技術に携わってきました。その経験を活かし、様々なものづくり現場のお困りごと、生産性アップ、働き方、現場力アップを応援しています。3D CADや3Dプリンターを駆使し、視覚的にわかる設計やモックアップ、サンプル製作なども行っています。
生産技術というものづくりの現場に直結した経験があるからこそ、「なにをどうすれば解決できるのか」に強いと言えますね。
神奈川県中小企業家同友会は意外な出会いにあふれています。
アイデアがあってもどうやったら実現するかわからないとき、そこにいる人に問いかけると、必ず答えが返ってくる。そんなうれしい体験を柳瀬氏が報告してくれました。
2024年10月18日に横須賀市産業交流プラザで行われる例会は会員の小松精機株式会社 代表取締役 小松秀靖氏に「補助金をきっかけに新たなビジョンが見えてきた!」とテーマに経営実践報告いただきます。
その後、テーマににそった内容のグループ討論を行います。
自分の考え、自社にとって何が良いことなのか、他社はどのように考えているのかなどを、経営者同士、突っ込んで話し合います。
経営に悩んでいる方、補助金は何かハードルが高そうだと思っていらっしゃる方、ぜひご参加ください。