2024年10月28日 、ダイバーシティ委員会の例会でわれらが県南支部の奈須 香織氏が初報告をしました。
奈須氏は難病を抱え、車いすでの生活をしていますが、活動はパワフル!
当初は障害者として働くことという経営実践報告になる予定でしたが、打ち合わせやプレ報告を行う中で経営者としての報告をしてもらおうということになったそうです。
そんな奈須氏に初めての例会報告を終えた感想をもらいました。
報告者としてお話することが決まってから、ずっと緊張感とソワソワする気持ちが続いていましたが、今は無事に終えられ、ホッとしています。終わってみて「あれも話せばよかった」と思うことも多々ありますが、私にとって大きな挑戦だったので、皆様のおかげで無事に終えられたことに感謝しています。
率直に「私でいいのか…?」と思いました。まだ起業して2年弱のため、経験豊富な先輩経営者の方々にどのように価値のあるお話ができるのか、不安に感じていました。ただ、報告者を担当するからには、参加者の皆様に「参加して良かった」と思ってもらえるような報告会にしたい、という思いもすぐに湧いてきました。
いつか自分も報告者をしてみたいという気持ちはありましたが、実際に声をかけていただけるタイミングがこんなに早く来るとは思っていなかったので、驚きと共に身の引き締まる思いでお引き受けしました。
初めは「障害者の働き方」をメインに話すつもりでしたが、リハーサルで柳瀬さんから「障害者としてではなく、経営者として話してみてはどうか」というアドバイスをいただきました。
その瞬間、私自身が障害者であることを自分のアピールポイントと思い込んでいたことに気づかされました。「障害」ではなく、人生を通して得た経験と考え方の変化を語るべきだと感じ、報告内容を「師匠との出会いによる成長」にシフトしました。
改めて人生を振り返ってみて、本当に多くの方に支えられてきたと実感しました。生活や仕事だけでなく、さまざまな局面で人との出会いが今の自分をつくっているのだと思います。その出会いがなければ、今頃どんな人生になっていたのか、考えさせられました。
人前で長時間お話することがほとんどなかったので、非常に貴重な経験となりました。準備の時間や始まる前の緊張感は良い刺激であり、今後の自分を考える良いきっかけになりました。自分が何をしたいか、頭の中の考えを言葉にすることで整理する機会をいただけたと思っています。
この度は本当にありがとうございました!
中小企業家同友会では、毎月行われる例会(異業種経営勉強会)での報告を行う人が、自分の事業を振り返り、自社の未来につなげることができると、報告した人たちが口にします。
奈須氏の報告も経営者として今後どのように事業を継続、拡大していくかの目標設定を考えるものになったようです。
2024年11月16日(土)には、1年例会の集大成となる経営者が300人集うかながわ経営カンファレンス(通称:かなカン)が関東学院大学関内キャンパスで開催されます。
奈須氏も参加されます。
ぜひぜひ、かなカンにご参加ください!
※神奈川同友会では、障がいは「害」ではないという理由から、通常は障がい者の「がい」の字をひらがな表記しています。
今回の記事では、奈須氏がとても大切されているユニバーサルデザインの観点から、「障害者」と表記しています。
この理由は「障がい者」と表記した場合、音声でお聞きになっている方には「さわりがいしゃ」と読まれてしまうことがあり、意味が通じなくなってしまうおそれがあるからです。
奈須氏のこのような姿勢をみなさまにお知らせしたく、注記をさせていただきました。