2025年11月のブログ担当は、ライフ&キャリアの小川です。
今年のアメリカ大リーグ「ワールドシリーズ」は大いに盛り上がりました。
ドジャースの活躍を振り返ってみると、企業経営に生かせる要素があることに気づきます。組織開発・チームづくりの観点から書いてみました。
ドジャースの大谷翔平選手や山本由伸選手の活躍が連日大きく取り上げられています。
しかし、冷静に考えてみると、彼らのパフォーマンスを組織の成果に結びつけているのは誰なのか?
答えは、デーブ・ロバーツ監督です。優秀な人材を抱える組織で成果を出すには、優れたリーダーの存在が欠かせません。
そしてこの構図は、まさに中小企業の経営現場にも通じています。
ロバーツ監督が体現するのは、『個の才能を、組織の勝利に転換する』マネジメントです。どれほど優秀な選手がいても、方向性が定まっていなければチーム(組織)は成果を出せません。
皆さんの会社でも同じではないでしょうか。売上の柱となる優秀な社員がいるにもかかわらず、組織全体が伸び悩むケースは少なくありません。これは、ビジョンや役割が曖昧で、個人の力を組織力に変換しきれていないからです。
次に重要なのは、ロバーツ監督が徹底してつくる『心理的安全性』です。
選手と日常的に対話し、早期に不安や課題を吸い上げる。
これは「社員が本音で話せる環境をつくる」ことと同じです。あなたの会社では、社員が安心して“言いにくいこと”を言える雰囲気があるでしょうか?
もし「社長に気をつかって本音を隠す文化」があるなら、改善できる余地は大きいと言えます。会社が強くなるかどうかは、結局はこの「本音の対話」にかかっています。
さらにロバーツ監督が教えてくれるのは、『数字と人間性の両輪で意思決定すること』です。
彼はデータを尊重しつつも、人のコンディションや感情を無視しません。数字を追いかけるあまり、現場が疲弊する会社は少なくありません。逆に、感覚や情で判断すると事業はブレます。だからこそ、経営者には“両方を見る力”が求められるのです。
これは同友会がいう「科学性」と「人間性」にも通じるものがあります。
ロバーツ監督のマネジメントは、華やかなスターの陰に隠れがちですが、組織が勝ち続けるための本質が詰まっています。
大谷選手や山本選手をはじめ各選手が安心して力を発揮できるのは、彼がつくる環境があってこそ。
これはそのまま、あなたの会社にも当てはまりますし、同友会が目指す3つの目的の1つ「よい経営環境をつくろう」にもつながります。
「優秀な人材がいるか」ではなく、「人材が力を出し切れる環境をつくれているか」
ここが、強い組織とそうでない組織の決定的な差です。まさに人を生かす経営を実践した結果ですね。
ロバーツ監督のスタイルは、自社のマネジメントを見つめ直すきっかけとして、ぜひ参考にしてみてください。
県央支部では、リーダーのコミュニケーション能力を上げる機会として、12月例会にてグループ討論のグループ長勉強会を開催します!

2025年12月17日(水)
18時30分〜ザ・ウィングス海老名にて開催。
参加費7,000円
お気軽にお問い合わせ・ご参加下さい。